2025年07月03日

56日間 キャサリン・ライアン・ハワード :著

コロナ禍のダブリン




ネタバレしています
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集合住宅で発見された
腐乱死体

そして
56日前から始まる
キアラとオリバーの
出会いから同棲まで

腐乱死体を捜査する警察主導の
今と
順不同で時系列バラバラに遡る〇日前という
キアラとオリバーの物語

腐乱死体は誰か

キアラとオリバーは
どう関わっているのか
いないのか

そして
キアラとオリバーの秘密とは



キアラ目線で書いて
同じ日を
オリバー目線で書いてくる

真新しい手法ではないが
オリバーが何者か
キアラが何者か
それが分かってくる過程がおもしろい

キアラから見て
ハンサムなオリバーに自分はそぐわないなど
そんな書き出しだったのに
オリバーにすれば
この女性は
なぜ毎日同じ時間に同じ店に現れるのかと
警戒していて
普通の
コロナ禍の男女間のサスペンスではないと分かる

段々オリバーが
過去にナニかしでかしてるのが推察されてくる

キアラは
ナニかあると思っても
それがナニか分からない様子に描かれている

ところが!




オリバーの真相】

12歳の頃
同級生シェーンと歩いていた時
2歳下のポールがいつにもまして絡んできて
うっとうしくなったオリバー

シェーンはポールを殴り続け
手伝ったオリバー

シェーンは
ポールを水辺に連れて行き
沈めた

オリバーは
それも手伝った

2人は逮捕された

シェーンは矯正施設内で
オリバーを襲ったが
その傷はまだオリバーに残っている

模範囚だったので
オリバーは18歳で出所

シェーンは主犯とされ
18歳の時点で刑期がまだまだ残っていたが
オリバー出所の頃に施設内で自死



キアラの真相 】

オリバーには
計算ずくで近づいた

母の死期が迫っており
あの日
何があったのか母に伝えたかった

いや、キアラ自身が知りたかった

ここで読者へのミスリード

キアラが
ポールの妹であるかのような
描かれ方

実は
シェーンの妹だった



ポール殺害と腐乱死体の真相 】

主犯はオリバーだった

陪審員にも嘘をつき
シェーンを手伝ったような言い方をした

だから
シェーンはオリバーを襲った

キアラに告白した時も
自分がやったことを
シェーンを主語にして伝えた

キアラが
ショックを受けて家を出て行ったとき
本当にオリバーも落ち込んだ

キアラは
オリバーに自分が何者か告げていない

戻ってきたキアラ

オリバーがいい人になっていたので
好きになっていったから

オリバーは
調子が悪くて
薬を飲んだ

キアラは休むように言った

寝室で
キアラのバッグを見つけたオリバーは
その中で
初めて2人が知り合った時に
キアラが話題にした宇宙の話を
しっかりメモっているものを見つけてしまった

薬が効いてフラフラするオリバーは
薄れる意識の中で
キアラは誰なんだと自問する

オリバーはシャワールームで倒れ
頭を打った

キアラが慌てたのを見て
君は誰だと問いかけるも
この辺、
キアラには何を言ってるのか分からなかったが
やがて
キアラは自分の正体を話す

それでも
オリバーがいい人、好きだと言った

オリバーは違うと
自分はいい人じゃないと伝え始め、
意識がなくなるまで
主犯が自分だったと告白し続けた

真相を知ってしまったキアラは
混乱

そのままオリバーは
絶命した



ラスト
意識のない母の病室にいる姉シヴォーンに
キアラは
電話を繋ぐように頼み
あのね…と語り始めるところで

コロナ対策でロックダウン

オリバーもキアラも
そのせいで気もふさいでいた

他人は会えないので
2人は一緒に暮らしたなど
コロナ環境を巧く使っていた

店の消毒とか
スーパーの人数制限、
キアラもオリバーも在勤になってたり
 キアラは嘘
 オリバーに近づくためダブリンに来てただけ

2人が隠し事をしていて
それもかなり大きな秘密で
お互いがなんとなく疑っていて
緊迫した物語だった

真相が分かってから
また読み返したくなった



読了:令和7年6月23日





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posted by 紫 at 05:47| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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