2025年06月15日

レ・ミゼラブル(四) ユーゴー:著

第四部 抒情詩と叙事詩の
承継からの最終巻



ネタバレしています
レ・ミゼラブル4.jpeg




ラスト章が
第五部 ジャン・ヴァルジャン

ガブローシュが死に

アンジョーラも死に

同胞人どうしの争いも空しい

争いの場面は結構迫力があり
ミュージカルは
実はこれが描きたかったのかも


地下を
マリユス担いで逃げるジャン・ヴァルジャン

ここも舞台ではあっさりだったが
死にかけのマリユスを担いで
下水の中
死に物狂いで進むジャン・ヴァルジャン

凄いシーンが続く


ジャヴェルが
なぜ川に飛び込んで自死するのか
舞台ではよく分からなかった

原作を読んでも
もうひとつ分からない

本来ジャン・ヴァルジャンを逮捕すべきなのに
それを逃す自分との葛藤なのかなあ
なんかそれも違うっぽい

ジャヴェルがメンタル変調きたして
川に飛び込んだという新聞記事を目にして
ジャン・ヴァルジャンも
自分を逃がした時点で
彼はおかしくなってたと考える場面はくすっとくる

なぜ自分を逃がしたのだ、
おかしいではないか…って
あんたもジャヴェルを殺さなかったし
ジャヴェルから逃げなかったし
大概ですがな


マリユスの祖父

マリユスが元気になったら
ガボット踊って

イラストの祖父も
笑って踊ってる

かわいい

マリユスと祖父の和解の場面があるといいなと思っていたが
結婚を許可してもらったマリユスは
それはどうでもよくって
自分しか見てないという

マリユス
結構自己都合人間だし

コゼットの父フォーシュルヴァンだと思っていた
ジャン・ヴァルジャンに
囚人だった告白を受けて
混乱して
結局、忌むべき人間だと決定づける
マリユス・ボンメルシー男爵

囚人でも
あなたより
ジャン・ヴァルジャンはよほど素晴らしい人ですよ、
ボンメルシー男爵


ボンメルシー夫妻の
婚礼のパレードを見ている父娘

テナルディエっぽい

後からそうだと分かる

テナルディエ夫人は
収監中に亡くなってる

長女のエポニーヌと
長男のガブローシュが
戦いの中で命を落としているので
これでテナルディエ一家は
父親と次女だけ

テナルディエなんか
悪者仲間に
ガブローシュのことを息子だろって言われて
ピンときてなくて
でもガブローシュは親父って分かっていて

テナルディエは卑劣なうえに
親としても感情が抜けてるというか

とにかく諸々テナルディエは許せないが、
マリユスに詰め寄る終盤、
卑劣な中にも
やってない罪で他人が非難されるのは気に入らないとのこと

ちょっとだけ見直した

マリユスが
ジャン・ヴァルジャンが
ジャヴェルを殺したと思ってたのを
証拠の新聞記事かなんかを出して否定

また、マリユスが
マドレーヌ市長の財産を
ジャン・ヴァルジャンが盗ったと思っていたが
それもマドレーヌとジャン・ヴァルジャンが同一人物だと
証拠の新聞記事かなんかを出して否定

その逆に
ジャン・ヴァルジャンが
金目当てに殺人を犯して
その死体を担いで下水をさまよっていたと思っていた
テナルディエ

あの下水を
死体を担いでとは大変だったろうなあ
…とか思っていて
そこも笑けた

そして、それは死体ではなく
瀕死のマリユスであり
今現在、生きてる事でボンメルシー男爵は否定

おもしろかったのは
テナルディエにしてはナンのひねりもない
偽名「テナル」を使っていたが
ボンメルシー男爵に君の名前を知っていると言われ
はい、わたしはテナルです
と答えたら
ボンメルシー男爵は
「ディエ」と付け足して
「へえ!それは誰ですか」という
コントみたいな下り

それまではボンメルシー男爵は
正体を告白したジャン・ヴァルジャンを忌み嫌い、
新妻コゼットから遠ざけてしまった

自分を助けてくれた人がジャン・ヴァルジャンだったと知り
急遽コゼットと迎えに行く方に傾く
大事な場面で
わたしは笑いが止まらなかった
なんじゃこのコント

テナルディエがマリユスに
助けた男はジャン・ヴァルジャンだと教えたのは
舞台と同じ

でも、マリユスの感謝の気持ちは
原作を読まないと伝わらなかったなあ


ラストはミュージカルと同じ

ジャン・ヴァルジャンが
コゼットとマリユスに看取られて亡くなる

ジャン・ヴァルジャンは
力が強い人だった

マリユスに正体を明かし
コゼットに会えないようにされて
どんどん衰弱

まあ、コゼットもマリユスにばかり気を取られて
ジャン・ヴァルジャンを遠ざけられてることに
気づかなかったところもある

子どもなんてこんなもんよ、親はこうなるよ…
と思いながら読んだ

家に迎え入れようとするも
ジャン・ヴァルジャンは
もう死ぬばかり

コゼットにお前の母の名はファンティーヌだと教え
素晴らしい人だったとも伝える

ジャン・ヴァルジャンは
墓石に名前は刻まないでと頼む

ラストは
何年も経ったそのお墓の様子で幕…



挿絵がどれも
とても良かった

それと
小さい章のタイトルの絶妙

3月に舞台を見たが
ずっと読んでいたので
これでわたしのレミは完結した感じ



読了:令和7年6月11日


レ・ミゼラブル …ウィキペディア



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posted by 紫 at 16:11| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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