短編集
ネタバレしています
〇 フィドルヘッド氏
フィドルヘッドは
ヒロインの友達が生み出した架空の人なのに
現実化している設定はありきたり
でもフィドルヘッドとヒロインが
恋仲になって
ヒロインがどうすれば
フィドルヘッドが出て来るのかを利用しようというのが
ブラックユーモアな終わり方
〇 おやおや町
陽気な家政婦が
"神"の1人とは
彼女の言葉は真理であり
それは
生きている人間だけでなく
生き返らせた人間にも当てはまる
不思議な家政婦の話
…かと思ったら
主人公と
生き返らせた人間の話にシフトしていった
〇 秋物コレクション
不治の病の主人公
彼が辿る日常と
それをなぞらえる
彼の心理
これは佳作
〇 友の最良の人間
主人公が入院先で知り合った女の子には
微妙に
不思議な力がある
主人公に恋人ができ
その彼女が見舞いにきて
やがて婚約して
結婚する
女の子の
主人公への指示というか
予言というか
段々鼻についてしかたなかった
〇 細部の悲しさ
ヒロインがいつもいく店にいた
おじいさん
彼の注文する絵を
ヒロインが描いて渡す
これは
ラストが分かり難い、
店の人の態度は
つまり、とういうこと?
〇 手を振る時を
筆者は
こういう、
ピンポイントの状況を
ドンドン深みにはまらせるのが巧い
ユーモアのセンスあり
〇 ジェーン・フォンダの部屋
あの世の話
本人がいくら好きでも
延々と永遠に
ジェーン・フォンダの映画を見せられる
天国ではなく
これは地獄
〇 きみを四分の一過ぎて
妻が
別の恋人がいる設定で
夫がその役になり切って生活していく
トワイライトゾーンに
出てきそうな話
〇 ぼくのズーンデル
狼人間が近づくと
目の色が変わる犬種 ズーンデル
しまいに
誰を見ても目の色が変わって
主人公がびっくりするが
ここまではよくあるプロット
なんと、
狼人間本人も
それと気づいていない、
まだ覚醒していないということに
話を持って行った
〇 去ることを学んで
彼女と彼の会話のみで進められるが
内容が退屈で
どうでもいい与太話だな
と思ったら
そこから彼は
彼女との違和感を感じていくところに
持って行った
〇 パニックの手
ここまで
好きな話、
そうでもない話はあったものの
なかなか設定が弾んでて面白いと思っていたのに
突然、この話なんなん状態
つまらないし
これをタイトルにするなんて
なんか
うーん…
読了:令和6年10月24日
ジョナサン・キャロル …ウィキペディア