2024年09月21日

予告殺人 アガサ・クリスティー:著

ミス・マーブルのシリーズ




ネタバレしています
予告殺人.jpg




地元の人の大半が読んでいる
地方紙に
殺人の日時を予告する広告が掲載された

名指しされた邸の
女主人レティシィア・ブラックロックは戸惑いつつ、
近隣住民たちが来るだろうと
パーティの用意をして待つ

予告時間になると
照明が突然消え、
入ってきた男が銃を撃って
男自身が弾に当たって死亡した

近くに来ていた
ミス・マープルが
警察と協力して
解明に乗り出す



疑問だったのは
なぜ、みんなレティーを狙ってるというのか

確かに
調べていくと
恩人の遺産が入ってくることが分かったが
その前から
レティーを狙ったという話が出て来る

これはアガサ痛恨のミスでは

屋敷にはレティー以外の人もいて
どの人を狙ったのか分からないのに
やたら
レティーが狙われたことにしていく流れに違和感を持ち
それで
逆にレティーが怪しいのではと分かってしまった

ミス・マーブルの話は
女性の心理描写が素晴らしいし
家事に関する記述もおもしろいし
謎解きとは別のこういった部分が好き



〇 真相

レティーは
本当は妹のシャーロット(ロティ―)

レティーがかつての雇用主の遺産を貰えるが
既にレティーは病死していたので
ロティ―がレティーに成りすました

彼女がロティ―だと知っているルディー・シャーツに
ドッキリを仕掛けるパーティーをするからと偽り
お金を渡して賊のふりをさせ、
ルディー・シャーツを撃ち殺した

それと、
屋敷に同居していた
ブラックロック姉妹の学友だった
ドラ・バンナーも勿論
ロティ―がレティーに成りすましていることは知っている

ドラは時々
レティーと呼ばず
うっかりロティ―と呼んでしまうなど
偽レティーはハラハラしていた

殺したくなかったが
ドラも殺さざるを得なくなったというわけ

ドラを殺す前に
ドラの誕生日パーティーを催し
せめてもの手向けとしたあたり
切なかったりする



読了:令和6年7月10日











posted by 紫 at 05:51| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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