2024年08月13日

カメレオンの影 ミネット・ウォルターズ:著

チャールズ・アクランドは
陸軍中尉だった




ネタバレしています
カメレオンの影.jpg




イラクの戦いで
部下と
自分の顔を失った

治療中から
触れられると
誰であっても我慢ならないストレスで
暴力をふるうようになった

特に
相手が女性のときは
顕著だった

ジェニファー・モーリーと
イラクに行く前に婚約破棄

医療関係者らは
このジェンとの破局が原因かと
考えていた

その頃
元軍人に対する連続殺人事件が起こっていた

触れられた相手に逆上したことから
目をつけられたチャールズは
被害者らと何らかの接点を持っていた

真犯人は誰か



ミステリーだとは思わずに
読んでいた

この話はどこに向かっているのか

まさに
五里霧中の感覚

チャールズの過去、
とりわけ
ジェンとの関係がドンドン明るみになる

要するに
ただの脇役だと思っていたジェンが
いつまでも物語に絡まってくる

売れない女優で
自称ユマ・サーマン似のジェンは
実はドラッグ中毒で
その金の為に売春をしていた

チャールズをスタンガンなどで虐待し
他人にもそれを使った

ああ、こういう話だったのかと
読み終わってわかった


最初のころ
ヤバイ奴に思われたチャールズは
まるで修行僧のような禁欲的なスタイルに
紳士的、かつ建設的な思考をもっていて
非常に魅力的な人物だった

なので
正体が分かってきたジェンが真犯人だということは
特に衝撃でもなかった


戦争というものは
いろいろな影響、負荷
マイナスの部分を強く人に与える

いったい
人類はいつになったら目を覚ますのかね



読了:令和6年5月11日


カメレオンの影 …ウィキペディア(英語)
posted by 紫 at 05:10| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
読書感想ランキング