2024年08月28日

ハザカイキ 令和6年5月 ピロティホール 大千穐楽 

席は
K列 下手寄り

ピロティホールの先行だったからか
見切れることなく
とてもよく見える席でした


ネタバレしています
ハザカイキ.jpg



Bunkamura Production 2024
ハザカイキ

令和6年5月6日
月曜(休) 13時 公演

森ノ宮ピロティホール



〇 脚本・演出(以下、敬称略)

三浦大輔

大楽なので
カテコに登場しました

声を出すこともなく
丸山隆平くんに言われるまま動いて
カテコをこなしていました

丸山隆平くんと一緒に
投げキスもしてました




発端は
タレント 橋本香と
アーティスト 加藤勇の
熱愛発覚だった

やがて
2人に絡まる
様々な人たちの深淵にいすわった
それぞれの
問題点の浮彫り

そして
それらは暴走し、
歯止めがきかない

並行して
熱愛をスクープした菅原裕一が
ひょんなことから
別の出来事で
世間のバッシングを受ける

不祥事、スキャンダルが
非難にさらされる現代

この物語は
わたしたちには
関りのないことなのだろうか

わたしたちも
彼らを追いつめているのではないだろうか

そして逆に
彼らのように追いつめられることがあるのではないのだろうか

観る者すべてに強く問いかける
群像劇






多様性 】

裕一と鈴木里美

香と勇

2組とも
同棲してるだけで
夫婦ではありません

橋本浩二と智子は
香の両親です

2人とも元は俳優

今は
離婚しています

香の一大事に
2人は顔を合わせます

また、
裕一の親友 今井伸二は
かつて裕一に告白して振られています

結婚している男女が
出てきません

大人になったらみんな
結婚して
子どもをもうけて

…といったパターンにとらわれない
いまの
人々の在り方を感じます






 菅原裕一

小学校からの親友の伸二が東京弁なのに
裕一はずっと関西訛りでした

でも、それが
裕一の生きた言葉として
響きました

ひどいバッシングで
自宅から出られなくなった裕一を
心配して様子を見に来た伸二

この場面の
丸山隆平くんの表情は
良かった

精神的に弱ってしまった裕一を前に
伸二は気持ちを抑えられず
抱きしめてキスをします

伸二は
観客には後ろ向き

裕一は
観客の方に顔が見えていました

戸惑い

そうや、
伸二は俺のことが好きやと告白したことがあったな

里美がおらず

伸二が自分を求めてきて

辛さマックスのいま
裕一の顔には
いろいろな感情が現れていました





恒松祐里

 橋本香

謝罪会見の長台詞

意味があると思うのですが
その意味を見出すことができませんでした

途中で
飽きてしまいました

退屈させることで
客になにかを感づかせる演出だったのかな

通常の台詞はそんなことありませんでしたが
長台詞のとき
とろこどころキンキン声で
不快感が増す効果がありました






さとうほなみ

 鈴木里美

気になっていた
さとうほなみちゃん

裕一を好きな伸二の気持ちを察知し
追い込まれていく里美を
好演していました





九条ジョー

 加藤勇

加藤勇が犯罪を犯した
って何度も語られますが
なんの犯罪なのか全く出てこないので
しまいに

犯罪

…って聞くだけで
わらけてしまいました

途中まで
誰か気づかなかった

標準語でしゃべる
アーティスト役です

ムショボケ(ネタバレ記事)では
面白い役をやっていました

巧いな
もっと芝居を見たいなあ

いや、芸人やった
 ズイーヤっ
  ちゃう、いまは違うコンビでした





米村亮太朗 …ウィキペディア

 田村修

香のマネージャーとして
心身ともに大変だろうとは想像に難くないですが
橋本浩二社長から乱暴な言葉をうけて
退職して社長を訴える

でも、心では
元俳優としての橋本浩二を
尊敬しています

こんな展開が
米村自身
情けないと思っていて

人間とは
こういった葛藤を抱いてしまうものだなあと
米村マネージャーの顛末を見て
思い知ってしまいました






横山由依

 野口裕子

友達の香の熱愛情報を
裕一に売った張本人

まあまあ終始キンキン声で
嫌悪感をあおった芝居でした






大空ゆうひ

 智子

意味のある演出だと思いますが
当初、とってつけたようなトーンで
台詞を言っていました

智子も
スナックの従業員の女の子たちの
傷ついたという言葉が理解できていない

それにしても
スナックの子たちはカラオケのシーンがあり
香ですら
みゆきの"時代"を口ずさむ場面があるのに
ゆうひは歌わず

それと
女優時代の智子は
 演技は巧いが
 見た目がねえ
って、言われていたとのことですが

天下の大空ゆうひに向かって
それ、誰が言うとんねん!







 橋本浩二

頭のてっぺんからつま先まで
昭和の男

今は娘のプロデュースをする
事務所の社長

クドカンドラマのふてほど(ネタバレ記事)
思い出させます

登場すると
観客みんなが
風間杜夫さんを見ているのですよー

わたしも
そう!

目が離せませんでした






日高ボブ美





松澤匠




青山美郷




川綱治加来





朱山宇拓





江藤つぐみ





華那多





菊地翔子





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小宮ミコ






白木原一仁




たいよう





谷元のぞみ



田村K-1 …X





仁木祥太郎





野村あずさ





はなはな





はるみ





紫式部ほまり




本間圭 …X





marina





丸山港都



三澤健太郎



森川泰宏



モリくん



吉野巧海





塩塚玲






勝地涼

 今井伸二

裕一の幼なじみ

でも、ずっと
裕一が好き

高校生のとき
告白し、
振られました

それからは
親友として生きてきました

親友のままでいるなら
ずっと裕一のそばにいられる

里美は
そんな伸二の気持ちを知っていて
よくサウナに行ってる2人の関係を
疑います

三角関係のもつれから
 つか、
 裕一は伸二が今も自分を好きだと思っていないので
 実質は、伸二と里美のもつれ
里美が出て行ってしまう

裕一が
智子のスナックの女の子にセクハラと言われ、
世間からバッシングを受けて引き込もったとき
里美は不在のまま

もつれてから気まずくて
裕一を避けていた伸二ですが
気になって
様子を見に来ます

心もからだも満身創痍の裕一が
一人で怯えていました

裕一を抱きしめ
キスをしてしまう伸二

そして
ハッとして
泣きながら謝ります

あまりにも切ない

ラスト、なんじゃかんじゃあって
里美と結婚することになる裕一

伸二は
裕一が幸せなら
それでいいんだと思ったでしょうね

切ない役でした









いつも
芝居を見に行くとき
誰が何の役をするかを
事前に調べずに行きます

たしかに
誰だかわからずに見る勿体なさはあるものの

あの役は誰や!
…といった
出会いがあったり

あの役者に
こんな一面が!
…という発見があったり

ハザカイキもしかり

お目当てで行った勝地涼くんや
ベテラン 風間杜夫さん、
元宙組トップのゆうひなどは
出てきたら
すぐわかります

九条ジョ―くんは
上述したように
途中で気づきました

さとうほなみちゃんも
見ていて
あっ!と分かった役者

けれども

丸山隆平くん

座長は
SUPER EIGHTの
別の人がやると勘違いしてました

アレ?
あの人って
こんな感じやったか?

違和感アリアリで見ていましたが
この繊細かつ丁寧な芝居に魅せられて
菅原裕一の人生の起承転結を
一緒に体験できた満足感を得られました

わたしの周りの席は
丸山隆平くんのファンばかりだったようです

観劇のマナーが良く、わたしも
芝居を見ることに専念ができた気がします


posted by 紫 at 05:38| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 勝地涼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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