19世紀の英国での
推理小説初期作品を中心にまとめられた
中・短編集
ネタバレしています
〇 『バーナビー・ラッジ』第一章より
(チャールズ・ディケンズ)
(付) エドガー・アラン・ポーによる書評
一部だけ抜粋されてて
ポーが書いてる
本作は
この短編集には不要に思うが
編者が
入れることに
こだわりを持ってるのだろう
〇 有罪か無罪か
(ウォーターズ)
スパイの為に仕込まれた部下が
泥酔した芝居が巧くて
仕込んだ上司が
本当に酔っぱらってると思って
ガチ怒ってたのが
笑えた
〇 七番の謎
(ウッド夫人)
犯人が誰だか
その動機も込みで
すぐわかってしまう
当時の読者は
若くかわいい女性が
人を殺したりしないと思いこんでたのだろうか
〇 誰がゼビディーを殺したか
(ウィルキー・コリンズ)
真犯人が
捜査する警官の婚約者だったという内容は
当時、斬新だったのではないかな
〇 引き抜かれた短剣
(キャサリン・ルイーザ・パーキス)
解説に載せられた
原著のイラスト、
どう見ても十字架💦
短剣になんか見えないのだが
〇 イズリアル・ガウの名誉
(G・K・チェスタトン)
知ってる作者なので
大喜びで
雰囲気抜群の出だしから
引き込まれて呼んだ
けど、
なんじゃ、この真相
〇 オターモゥル氏の手
(トマス・バーク)
今まで登場してなかった人物か
なんで突然
真犯人として出て来るのか
推理小説だと言うなら
ルール違反まる出し
〇 ノッティング・ヒルの謎
(チャールズ・フィーリクス)
どっちの夫が犯人かと
ワクワク読み進めたのに
結局
双子の共感とか
催眠術という
推理小説にあるまじき拠り所
これを最後に持ってくるこだわりを
編者はずいぶん唱えていたが
真相というか
くだらなさ過ぎて
この感想がこの本全体に通じる気がする
それにしても
どちらの女性も
事細かに病状が記されていて
しんどかったやろな…
読了:令和6年4月22日
佐々木徹 …ウィキペディア