2024年07月04日

英国古典推理小説集 編 : 佐々木徹

19世紀の英国での
推理小説初期作品を中心にまとめられた
中・短編集


ネタバレしています
英国古典推理小説集.jpg







〇 『バーナビー・ラッジ』第一章より
    (チャールズ・ディケンズ)
      (付) エドガー・アラン・ポーによる書評

 一部だけ抜粋されてて
 ポーが書いてる

 本作は
 この短編集には不要に思うが
 編者が
 入れることに
 こだわりを持ってるのだろう




〇 有罪か無罪か
    (ウォーターズ)

 スパイの為に仕込まれた部下が
 泥酔した芝居が巧くて

 仕込んだ上司が
 本当に酔っぱらってると思って
 ガチ怒ってたのが
 笑えた




〇 七番の謎
    (ウッド夫人)

 犯人が誰だか
 その動機も込みで
 すぐわかってしまう

 当時の読者は
 若くかわいい女性が
 人を殺したりしないと思いこんでたのだろうか




〇 誰がゼビディーを殺したか
    (ウィルキー・コリンズ)

 真犯人が
 捜査する警官の婚約者だったという内容は
 当時、斬新だったのではないかな




〇 引き抜かれた短剣
    (キャサリン・ルイーザ・パーキス)

 解説に載せられた
 原著のイラスト、
 どう見ても十字架💦

 短剣になんか見えないのだが




〇 イズリアル・ガウの名誉
    (G・K・チェスタトン)

 知ってる作者なので
 大喜びで
 雰囲気抜群の出だしから
 引き込まれて呼んだ

 けど、
 なんじゃ、この真相




〇 オターモゥル氏の手
   (トマス・バーク)

 今まで登場してなかった人物か
 なんで突然
 真犯人として出て来るのか

 推理小説だと言うなら
 ルール違反まる出し




〇 ノッティング・ヒルの謎
   (チャールズ・フィーリクス)

 どっちの夫が犯人かと
 ワクワク読み進めたのに
 結局
 双子の共感とか
 催眠術という
 推理小説にあるまじき拠り所

 これを最後に持ってくるこだわりを
 編者はずいぶん唱えていたが
 真相というか
 くだらなさ過ぎて
 この感想がこの本全体に通じる気がする

 それにしても
 どちらの女性も
 事細かに病状が記されていて

 しんどかったやろな…




読了:令和6年4月22日












posted by 紫 at 05:09| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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