2024年03月02日

マッドアップル クリスティーナ・メルドラム:著

マッドアップルとは
チョウセンアサガオのこと



ネタバレしています
マッドアップル.jpg




アスラウグ・ヘリグは
母 マーレンと2人で暮らしていた

家からは殆ど出ず
外の野草をつみ、
それらを摂取していた

マッドアップルもその中の1つ

アスラウグの一人称で
過去が語られ、
間に
アスラウグの裁判の進行がはさまり
最終的に
アスラウグが本当に
マーレンを殺したのか、
マーレンの姉 サラ・ラーナーと
サラの娘 スザンナを殺し
彼女たちの住まいだった教会に火をつけたのかが
明らかになっていく

アスラウグが世間離れした子だったので
イライラしてしまう

早い時期に
マーレンはガンによる病死と分かる

サラとスザンナの
死に至るまでが長い

サラのもう一人の子 ルーンと
アスラウグの関係

アスラウグの謎の父親が
サラの夫 ミケルと言われるも
実はサラとマーレンの父
つまりアスラウグの祖父だったのかという話

アスラウグを妊娠させた相手は
ルーンなのか違うのか

更には
マーレンとアスラウグは処女懐胎だったなどと
本気で信じる話が入ってくる

挙句に
アスラウグの生まれた娘 ファリアを
サラとスザンナが別の名前をつけて
神の子のように育てようとしたり
ルーンと
教会に住んでいたレベッカが2人して
ファリアを連れて行ってしまい
子を奪われた母としてのまともな反応をしないアスラウグに
更にイライラしてしまった


だが、ラストは救われる

終盤
裁判に
突然ルーンとレベッカとファリアが現れる

レベッカはアスラウグに不利な
嘘ばかり証言し
ここまではイライラ最高潮だが
ルーンがレベッカの嘘を指摘する

ファリアは
実母である被告席のアスラウグから離れようとせず
ルーンは
ファリアを連れて行ったことで
サラとスザンナが危険な薬草に手を出してしまうことが予測できたと
自分が2人を殺したのと同じと証言する

レベッカはファリアが自分の子だと言い張るも
血液検査、多分DNA判定かな?
その結果で
実母はアスラウグと分かり
なぜかそれだけで
アスラウグは無罪放免

アスラウグとマーレンの
仲が悪かった隣人も
ファリアの愛らしさに心を開き
アスラウグ、ファリアを取り巻く周りが
幸せに包まれる

ラストは良かった


それにしても
薬草でサラとスザンヌが亡くなったのは無罪としても
その後
アスラウグは教会に火をつけているのだが
これは追及されなかったのか不思議



読了:令和6年2月17日
posted by 紫 at 05:46| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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