ミュージカルジキル&ハイド(ネタバレ記事)は
私が
2023(令和5)年見た舞台14本の内
年間1位か2位の良さと言っても
過言ではない
ネタバレしています
古くからホラー映画の題材にもなり
ここらでちゃんと原作を読んでおこうと思った
まず知らなかったが、
ジーキルが50代なのに対し
ハイドは若者で、背が低かったこと
映画なら特撮で何とでもなるが
舞台だと
別人が演じないと
身長はごまかし利かないのでは
解説に、
1888年にロンドンで見た高橋義雄氏の
感想全文が引用されているも
この時の俳優 チャールス・マンスフィールドは
表情を早変わり、
ハイドを演じるときは
かがんで低さを表して
1人で演じ分けていたと書かれている
後に
演劇や映画で取り扱われるハイドは
小柄という所は都合よく忘れ去られ
1人の俳優がジキハイ演じるところだけ
残っている感じ
とはいえ
原作のハイドは
なんっていう所はないけれど
人を不快にする雰囲気を持った面相のようで
ここはどの役者も見せどころかな
短編ではないものの
中編と呼ぶほどの長さでもなく
映画や舞台のように盛り込まれる邪魔な恋愛要素もなく
非常に読みやすい印象
ハイドの非道な行いは、しかし
問い詰められたらアタフタしたり
悪の権化、という感じでもないのがおもしろい
こちらは
ジーキルとハイドの関係性を知って読んでいるが
初見だった過去の人は
色々想像したのかな
ハイドはジーキルの父親の
隠し子では
弁護士アタスンが予想したように
ジーキルが何かしでかした弱みを
ハイドに握られてるのでは
でも、出版されて翌年には
上述のマンスフィールド主演で
まずボストンで舞台化されているので
オチを知らないで読んだ人は
そんなにいないかも
ジーキルの告白文による
変身の場面は
なかなかのもの
それにしても
ジーキルがひた隠しにしていた願望を
全てハイドが行ったという設定、
自分を振り返ることを思わずしてしまった
読了:令和5年12月11日