2023年07月30日

グッド・ガール メアリー・クビカ:著

裕福なジェームス・デネット判事の
次女 ミア



ネタバレしています
グッド・ガール.jpg
Harald DonaによるPixabayからの画像



父と合わないミアは
独りで美術教師をして暮らしていた

25歳の誕生日目前に
忽然と姿を消してしまうミア

連れ去られたことまでは分かったが
杳として行方が知れない

ミアの母 イヴと
連れ去った男 コリンと
そして
捜査を進める刑事 ゲイブ
3人の視点で
ミアが戻る「その前」と
戻った「その後」のストーリーが錯綜する

発見されたミアは
その時の記憶を失っていた


ミアが語る章がなぜないのだろうと
最後まで疑問だったが
真相を語るチャプターとして
ラスト
ミアが登場

ここを読むまでは
コリンとミアの
切ない関係が進んでいくのがとても良かったのに

なんだ、このオチは…




とりあえずの真相】

やがて心を通わせていく
コリンとミア

コリンはミアにはオーウェンと名乗り
ミアはコリンをオーウェンと呼ぶ

ミアも偽名を使うよう言われ
昔の幻の友達 クロエと名乗る

読者は
コリン、ミアより
オーウェン、クロエという名前に
心が辛くなる筈

2人の隠れ場所
極寒の不潔な愛の巣は
警察に突き止められ、
オーウェンは射殺された

クロエは
記憶を失った



本当の真相】

ミア誘拐は
ミア本人が仕組んだ

ジェームスの不正を表に出すため

ある意味コリンは利用された

ミアが記憶を失った理由は
ミアが持っていた拳銃をコリンに渡したために
人質ミアを
コリンが銃で脅していると警察に勘違いされ、
コリンが射殺された
…ということだけではなく
自分の企みが
コリンの命を奪ったに等しいから


でもクロエ、
あなたの狂言がなければ
あなたはオーウェンに巡り合ってなかった

オーウェンは
あなたと過ごしていた時
きっと生まれて初めて幸せだったよ



読了:令和5年4月16日

メアリー・クビカ
posted by 紫 at 05:50| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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