2023年01月23日

いちげき 宮藤官九郎 脚本ドラマ

令和5(2023)年1月3日
火曜 21時

NHK総合
正月時代劇



ネタバレしています
いちげき.png




永井義男 原作「幕末一撃必殺隊」を
松本次郎が漫画化したものを
ドラマ化

幕府側に集められた百姓が
薩摩の息のかかった御用盗の成敗を行うということは
滅びの美学を描くのだなと予想しました

現に
勝海舟(尾美としのり)は
訓練期間を短縮させ
防御の講義を全部カットさせました

死んでもいいと思っているなと

それにしても
刀って
あんなに扱いにくいのですね、
初めて持った一撃必殺隊のみんなを見て
なるほどと思いました




一撃必殺隊メンバー】

みな魅力的で
それぞれキャラ立ちしてました


〇 イチ(町田啓太)の死

侍に虐げられてばかりで
もうウンザリ

御用盗成敗のあかつきには
いずれ侍にしてやると言われたことを喜びます

そして相楽総三(じろう)を襲う金杉橋で
ウシ(染谷将太)を助けるため
御用盗の伊牟田(杉本哲太)を刺しますが
伊牟田は無傷で
イチは伊牟田に殺されました

心意気が侍です、
あっぱれ

でも、生きててほしかったな


〇 セン(岡山天音)の死

一撃必殺隊が追い詰めて
御用盗の侍(小久保寿人)を切腹させます

しかし、そこにいたセンの他
イチもウメ(細田善彦)も
3人とも介錯などやったことないし
多分スパッと とどめを刺してやれない

切腹をあおっておいて
誰も介錯しないから
御用盗侍は苦しみます

そこに御用盗がなだれ込んできたため
その侍を捨ておかざるを得ない

センはこの人をどうするのと言って
瀕死の侍に近づきますが
その侍に刺されて
命を落としました

優しさが
あだになってしまいました


〇 ウメの死

遊女 お福(山崎静代)と恋仲になり
駆け落ちをして
隊のまとめ役 島田幸之介(松田龍平)に切腹を命ぜられます

しかしウメは
侍ではありません

切腹できる奴は頭がおかしいと言って
お手打ちを希望

島田は命を助けます

金杉橋の騒動から逃げ込んだ女郎屋で
お福と部屋で震えていると
ウシを追いかけてきた伊牟田に
通りざまに刺されてしまいます

つか、ウメは多分助かっていませんが
絶命するところが映っていないので
逃げたかも
…ってないか


〇 生き残ったワサ(塚地武雅)とマツ(上川周作)

ワサは天気を当てる程度ですが
予知能力があります

終わったら
マツと商売をしようと言っていましたが
マツが敵に捕まります

マツは拷問を受け
メンバーが百姓の寄せ集めであることなど白状します

しかし
相楽の一行に連れられて
満身創痍で金杉橋に辿り着いた時
隊のみんなが仕込みで待機してるのを見つけても
知らんふりをしました

ワサが
これぞ侍と密かに賞賛します

全てが終わって
ワサとマツは
商売をしようと言って
ニコニコ去りました

一生の友、戦友、盟友ですね


〇 生き残ったウシとヨネ(高岸宏行)

正体がバレ、
妹チヨ(西野七瀬)を
宿敵 伊牟田に殺され
家を焼かれて
独りになったウシ

最後は
仲間思いのヨネと共に
去って行きました

道を教えてくれた百姓に
刀を投げ与えるようにして
身軽になって

ウシとヨネは
この後の時代も乗り切っただろうな


1回こっきりのスペシャルではなく
前後編とか連ドラだったら
もっと1人ずつ描かれて
おもしろかったかなと思います



他の登場人物】


〇 キク(伊藤沙莉)

一撃必殺隊の世話をしていますが
兄の仇を取りたくて
隊に加えてもらいます

島田を慕い
ドラマラストで
この時代に生きていけないと言いおいた島田に
ついていきました

ハスキーな沙莉ちゃんの声、大好きです


〇 チヨ

ウシと山道を歩いていて
複数の侍に遭遇

レイプ目的で
チヨを連れて行く侍たち

命がけで抵抗しようとするウシに
兄ちゃんが死んだら男手が減って
おまんまの食い上げだ、
すぐ済むから
ここで待ってろと
明るく連れて行かれました

嫌で仕方ないはずなのに
ウシを助けるために
そして恐らく
こういう生き方をしないと
やってられないと思っていたのでしょう

新しい時代を
見せてあげたかったな…


〇 ソノ(西野七瀬2役)

チヨそっくり

この子も
明るいし
現代っ子に通じるものもあり
もう少し活躍を見たかった気がしました


〇 伊牟田

御用盗デビューで初めて人を斬り
帰り道で嘔吐していた
若き前之助(楽駆)は
ウシに切られて
絶命します

初陣で
しかも油断していたシーンで惨殺され
伊牟田は不憫に思い
人目もはばからず号泣したりします

女郎屋で
ソノにしがみついて泣いて
何もしないで帰ったり

ウシの村を襲い、
金杉橋ではウシだけを狙って行動しますが
前之助の仇だという気持ちがあった様子

ウシを追いかけているときに
はだかる味方の薩摩の侍たちを斬ったりしてて
笑ってしまいました

しかし
ウシとの一騎打ちでは
立派な武士としての態度を保っていました

死んだとき
ちょっと残念に思いました



〇 島田

ポーカーフェイス

なのに
面白い台詞を言うので本心が別にあるのではと勘繰ってしまいます

勝海舟から素性がばれたなら
百姓たちをどうにかしろと言われて
内心
じゃあ殺すか
…だったのか
えっ仕方ないな
…と思ったのか
とにかく表情が動かないから
どう感じてるのか分からない
伊牟田とマギャクの島田

部下の和田六郎(工藤阿須加)が
命がけで戦ったメンバーの処分に対して
悔しいと言ってるのを聞いて
情が移ったかと返すも
ここも和田に賛成してるのではと思ってしまいました

そして
ウシが持ち上げた力石を持ち上げようとし
2回失敗しますが
2回目、持ち上げてないくせに
隊は一蓮托生、
百姓の君らも侍の自分も一緒だと言います

石を持ち上げ
少数で御用盗と戦った
そんな彼らに敬意を持っていました

島田も
このあと
明治維新の中で自分らしく生きのびてほしいな



〇 益満休之助

奥野瑛太くんを
もっと見たかったなあ

職業軍人をやり

研究員をやり

いちげきでも
もっと見たかった

益満休之助は
実在の人物ですし
勝手に出番を増やすわけにもいかなかったのでしょう、
分かってます

いつか民放でも
奥野瑛太くんを見たいな



そのほか
勝海舟も
敵トップの相楽も
ノリも台詞も軽いし
憎み切れないキャラでした

神田伯山さんの
時にナレーション、
時に講談は
ドラマのおもしろさを際立たせていました


残酷に死んでいく人々

人間扱いされない人々

でも笑えました

クドカンの本だったからだと思います

やっぱり
クドカン、大好きです



いちげき


宮藤官九郎


posted by 紫 at 05:50| 大阪 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮藤官九郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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