弁護士マローンの短編集
ネタバレしています
マローン殺し
ゴチャゴチャして分かりにくいし
ふざけすぎに思ったし
冒頭の短編がコレだったので
この本全体がこんな感じかと錯覚した
邪悪の涙
マローンだけが真相に辿り着き
読者にはアレで分かれという貧弱なヒントのみ与えられた
ミステリーにしてはズルい構造だった
胸が張り裂ける
こと切れた男のつぶやきが
真相だという
ミステリーにあるまじき内容
永遠にさよなら
ン、結局どういうこと?
そして鳥は歌いつづける
短い話なのに
二転三転させてて
騙された感は楽しい
彼は家に帰れない
タイトルの"彼"って誰やってん
恐ろしき哉、人生
マローン行きつけの
飲み屋のマスター 天使のジョーの
甥たちや
同じ苗字の葬儀屋が
事件に巻き込まれるのはおもしろいが
女子プロレスの話にしてる時点で真相バレバレでは
さよなら、グッドバイ!
誰と誰が幸せな恋仲で
誰がなんで殺されたんだっけ…
不運なブラッドリー
なんて悪いヤツが出て来るんや、
ライス、こういう話うまいな
恐怖の果て
なかなかマローンが出てこないけど
女の逃避行が続く辺り、おもしろい
常連の
天使のジョーとか
フォン・フラナガン警部とか
秘書のマギーとか
マローンがもう一つ魅力に欠けるところを
巧く補う効果があった
読了:令和4年11月26日
クレイグ・ライス