2023年03月22日

マローン殺し クレイグ・ライス:著

弁護士マローンの短編集


ネタバレしています
マローン殺し.jpg




マローン殺し
 ゴチャゴチャして分かりにくいし
 ふざけすぎに思ったし
 冒頭の短編がコレだったので
 この本全体がこんな感じかと錯覚した


邪悪の涙
 マローンだけが真相に辿り着き
 読者にはアレで分かれという貧弱なヒントのみ与えられた
 ミステリーにしてはズルい構造だった


胸が張り裂ける
 こと切れた男のつぶやきが
 真相だという
 ミステリーにあるまじき内容


永遠にさよなら
 ン、結局どういうこと?


そして鳥は歌いつづける
 短い話なのに
 二転三転させてて
 騙された感は楽しい


彼は家に帰れない
 タイトルの"彼"って誰やってん


恐ろしき哉、人生
 マローン行きつけの
 飲み屋のマスター 天使のジョーの
 甥たちや
 同じ苗字の葬儀屋が
 事件に巻き込まれるのはおもしろいが
 女子プロレスの話にしてる時点で真相バレバレでは


さよなら、グッドバイ!
 誰と誰が幸せな恋仲で
 誰がなんで殺されたんだっけ…


不運なブラッドリー
 なんて悪いヤツが出て来るんや、
 ライス、こういう話うまいな


恐怖の果て
 なかなかマローンが出てこないけど
 女の逃避行が続く辺り、おもしろい



常連の
天使のジョーとか
フォン・フラナガン警部とか
秘書のマギーとか
マローンがもう一つ魅力に欠けるところを
巧く補う効果があった


読了:令和4年11月26日



クレイグ・ライス

posted by 紫 at 05:08| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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