2023年02月10日

親指のうずき アガサ・クリスティー:著

トミーとタペンスの夫婦のシリーズ


真犯人と真相の
ネタバレをしています
親指のうずき.jpg




シェークスピア劇マクベスの中で
3人の魔女たちが近づいてくるとき

親指がズキズキしたマクベスが
邪悪なものがやってくると感じるときのセリフから
本作のタイトルはとられている

発端は
夫妻がトミーの叔母 エイダのいる
女性専用高齢者施設サニー・リッジを訪れた際
入居者 ランカスター夫人が投げかけた質問

あれは、あなたのお子さんでしたの?

タペンスは特に暖炉を見ていたわけではなかったが
ランカスター夫人は
タペンスが暖炉を見ていたと思った様子

暖炉の奥に子供?

それも生きていないニュアンス

タペンスがそれを見に来たのかと
聞いているのか

軽く認知症が入ってるだろうとはいうものの
タペンスは妙に気になった

ほどなくしてエイダ叔母が亡くなり
遺品の中に
ランカスター夫人からもらった
川辺の美しい家の絵を見て
タペンスは見覚えがあると感じる

返してほしいかもしれないと
サニー・リッジにランカスター夫人のことを問うも
身内のジョンソン夫人に連れられて
サニー・リッジを去ってしまっていた

タペンスは何とか連絡をとりたかったが
杳として行方が知れない

暖炉の奥の子供といい、
嫌な予感がするタペンスは
ランカスター夫人を探す旅に出る


トミーとタペンスのシリーズは
全く知らなかった

ポワロやミス・マーブル以外にシリーズがあったとは

親指のうずきは雰囲気がコージーな感じで
また、違った趣があった

ランカスター夫人が
実は連続子供殺人鬼の慣れの果てだったとは

自分が殺した子を暖炉の奥に入れた

その子の親が見に来たのかと思った訳か

ランカスター夫人を助けるために動いていたのに
その夫人がタペンスにも危害を加えてきて
面白い展開だった


読了:令和4年8月8日


親指のうずき

posted by 紫 at 05:33| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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