2022年12月11日

夜がはじまるとき スティーヴン・キング:著

巻末に「サンセット・ノート」として
お決まりのキング自身によるあとがきがついてます



ネタバレしています
夜がはじまるとき.jpg




N】

もう一つの世界から
こちらの世界を守るため
力尽きたN

Nの主治医が後を継いでしまい
主治医も力尽きてしまう

更に主治医の死後
主治医の診療記録を読み
後を継いでしまった主治医の妹

そしてオチは
主治医と妹の幼馴染に引き継がれるところで幕

本作品集の中で
恐らく一番の名作



魔性の猫】

猫に一族を殺された男が
殺し屋を雇う

猫が殺し屋の口から体内に入る描写は
秀逸!
想像したくないっ



聾唖者】

何が起こるのか意味深な筆運び

ろうの人がヒッチハイクして乗ってきて
聞こえてないと思って運転手がべらべら喋って

ああ、そうなったかー



ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で】

飛行機事故で生存絶望の夫から
夫の葬儀の日に電話が

夫婦愛にあふれた
何回も読み返したい佳作



アヤーナ】

不思議な奇跡をもたらした
女の子アヤーナ

主人公の父親がアヤーナのキスで寛解

触れられた主人公が
アヤーナの奇跡を起こす力を貰う

理屈じゃなく
主人公が呼びに来た人についていって
何をすべきか分かってるのもおもしろい

キング、こういう作品うまいな



どんづまりの窮地】

強烈な印象を残すな、
なんなら臭いまでしてくる気が…

これを作品集のラストに持ってくるから
あちらの世界の悪意も
人殺しの猫も
死ぬまで思っていてくれた夫も
いい奴なのか何なのか分からないろうの人も
奇跡のアヤーナも
読後、全部ぶっ飛んだ!

ラストも良かったな

ああ、これは昼休み、
ご飯食べる前に読むのがきつかった



読了:令和4年7月28日

スティーヴン・キング
posted by 紫 at 05:45| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | スティーヴン・キング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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