物語の中では
"彼"の章と
"彼女"と
そして
真犯人と思われる人物の章が
目まぐるしいほどに入れ替わる
※真犯人・真相に言及しています
翻訳ものにしては珍しく
巻頭に登場人物のリストがなく、
意図的なのかもしれないが
あったとしても
特にストーリーの妨げにはならないと思ったが
まあ、なくても構わない
彼と彼女の視点で語られる内容が
食い違って
…などと裏表紙のあらすじに書かれているが
どこが?と最後まで分からない
彼=警察のジャックも
彼女=記者のアナも
どちらも真犯人だとしてもおかしくない運びは楽しかった
ジャックの女性部下も
アナの母親も
途中までのジャックの妹も
アナの同僚のカメラマン男性も
プリンシパルみんな怪しい感じがして
ラストで真犯人が分かったときに
コイツで落ち着いたかー
と思った
でも、真犯人は
物語終了後に
もう1人殺害する予定
匂わせておいて
そのものズバリを書き込んでいないのが
著者、お見事
母が娘を愛し、
娘が母を愛する話だった
読みながら
わが娘たちに思いを馳せたし
私の母のことを考えた
以下、真相のネタバレ
真犯人
アナの母
動機
アナを守るため
読了:令和4年5月28日
アリス・フィーニー