2022年11月06日

彼と彼女の衝撃の瞬間 アリス・フィーニー:著

物語の中では
"彼"の章と
"彼女"と
そして
真犯人と思われる人物の章が
目まぐるしいほどに入れ替わる


※真犯人・真相に言及しています
彼と彼女の衝撃の瞬間.png





翻訳ものにしては珍しく
巻頭に登場人物のリストがなく、
意図的なのかもしれないが
あったとしても
特にストーリーの妨げにはならないと思ったが
まあ、なくても構わない

彼と彼女の視点で語られる内容が
食い違って
…などと裏表紙のあらすじに書かれているが
どこが?と最後まで分からない

彼=警察のジャックも
彼女=記者のアナも
どちらも真犯人だとしてもおかしくない運びは楽しかった

ジャックの女性部下も
アナの母親も
途中までのジャックの妹も
アナの同僚のカメラマン男性も
プリンシパルみんな怪しい感じがして
ラストで真犯人が分かったときに
コイツで落ち着いたかー
と思った

でも、真犯人は
物語終了後に
もう1人殺害する予定

匂わせておいて
そのものズバリを書き込んでいないのが
著者、お見事


母が娘を愛し、
娘が母を愛する話だった

読みながら
わが娘たちに思いを馳せたし
私の母のことを考えた




以下、真相のネタバレ

真犯人
アナの母

動機
アナを守るため



読了:令和4年5月28日

アリス・フィーニー
posted by 紫 at 05:52| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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