2022年10月26日

刑事・鳴沢了2~偽りの聖母~ 勝地涼 出演ドラマ 一口感想

BSフジで視聴

堂場瞬一の小説「刑事・鳴沢了」シリーズをもとに
平成23(2011)年
フジテレビ系 金曜プレステージ で
オンエアされたもの


ネタバレしています


刑事・鳴沢了2.jpg




大西海】
新潟署刑事課の刑事

ウミって書いて
カイって読む

初対面で鳴沢(坂口憲二)さんにそう名のったのに
鳴沢さんはずっと
ウミ
と呼び続けていた

鳴沢さんは
まじめで
なんとなく陰気

対照的に
能天気で
いつもニヤニヤ笑っているウミ

鳴沢さんの父親(石橋凌)は県警の刑事部長で、
そのことを知らないウミは
県警の噂、鳴沢さんが刑事部長と仲が悪いとだけ聞いて
まさかの鳴沢さん本人に
なんでですかっ?と聞く

終業後に
おいしいラーメン屋に鳴沢さんを連れて行いったウミ

捜査に関係ない事を聞くなと言って
スープを残して出ていく鳴沢さんに
なんとメンドクサイ人だと思う

ラーメン屋からこのまま捜査本部に戻る鳴沢さんの背中に
ごちそうさまでしたーとあいさつした所を見るも
おごってもらった様子

強引に捜査に突き進む鳴沢さんに
なだめたり
止めてみたりするけれども
結局ついていくウミ

挙句に、鳴沢さんの前で
捜査一課 係長(かたせ梨乃)から
何のためにあんたを付けたと思ってんのよ!
鳴沢のこと、ちゃんと見張れって言ったでしょ!
と怒鳴られてしまう

捜査本部でも鳴沢さんは
刑事部長に逆らってばかり

県警本部の鳴沢さんたちと違って
タダの所轄の
吹けば飛ぶような自分まで
クビにでもなったら困るなと思うウミ

しかし
単なる父子ゲンカだと思っていたウミも
チームの刑事(田中要次)からいきさつを聞く

鳴沢さんは5歳のときに母が亡くなり
父親は
通夜にも告別式にも焼き場にも来れなかったと

そして
ウミの心境に決定的な変化をもたらした事件が起こる

イベントに
児童養護施設園長経験者の知事(大地真央)が来て
児童福祉に関する条例を通すためのスピーチをする

ウミの捜査している事件に
知事も条例案も大きく関係していると思われるため
警護の警察が何人も会場にいた

怪しい着ぐるみ(成瀬勝也)を見つけていた鳴沢さんから
マークするよう言われていたウミ

予想は的中、着ぐるみは知事に向かって発砲

鳴沢さんから
ウミ、確保!
と呼びかけられたのに
一瞬ナニもできないウミ

この件では
特捜の指示に従わず
勝手に知事のイベント会場に行っていたことを
刑事部長に指導を受けるも
狙撃犯も捕まえましたし
知事も助けました
と、ウミが口答え

そして
また2人でラーメン店にいるシーンになる

並んでカウンターで食べていた序盤と違い
この時点ではテーブル席に向かい合って座っている

知事の狙撃現場でのことを謝罪するウミに
知事を守ろうとしたんだろとかばう鳴沢さん

怖かったんだろうと分析するウミは
鳴沢さんの声で犯人にとびかかる事ができたとも話す

鳴沢さんのおかげでと言い続けるウミに
黙って食え
ウミ、お前は万事興奮しすぎだ
と制止する鳴沢さん

このシーンはとても好き

ウミは興奮しすぎを"ハイ"ですよと言いなおして笑い、
鳴沢さんも笑って見せる…でも笑い方ヘタ

そして真犯人を追い詰める
クライマックスに突入するも
この直前に鳴沢さん、ついに
カイと呼ぶ!

ラスト、鳴沢さんは県警を辞め
JR新潟駅に向かう

改札の前に
カイが待っていた

あのラーメン屋も商品化されていてと
鳴沢さんにラーメンを渡す

無言で受け取って改札に進む鳴沢さんの背中に
いつか会えますよね?
声をかけるカイ

立ち止まるも、
振り向きも返事もしない鳴沢さんに
会えますって!
また、ラーメン食べましょう~
と声をかけ続けるカイは
やがて真顔になって
その後ろ姿に敬礼をします

このラストシーンも好き

行先は"東京"になっていて
カイとまたラーメン食べることと相まって
原作のシリーズ化を考えたら
続編も検討された終わりになっているな



偽りの聖母】

人物と出来事がゴチャゴチャして
ナニが起こってるのかという混乱に
振り回される気がしたドラマでした

鳴沢さんの父も
警察OBの祖父(大滝秀治)も
事件の真相を隠ぺいしていたし
なんのこっちゃな話でした

偽りの聖母
というタイトルから
オチは想像できてしまったのも残念です

根底には児童福祉の問題があり
恐らく原作では
そこも掘り下げられているであろうとは思いますが
1四半期たっぷりとれる連ドラでもない今作は
これが限界だったのかなと感じました

昔のように
2Hドラマ全盛なら
この後もきっとシリーズは続いたかな

鳴沢さんと海が
別の事件で遭遇するとかあったかな
…など思いは尽きませんでした



勝地くんのウミは
鳴沢さん相手なので
困ったりあきれたりのリアクションも多く
たそがれた顔などもしたりして
表情豊か

そのせいか
かなり幼い人に見えました

本作のキーポイントが8年前の事件なのですが
その頃、まだ高校生ですという台詞もある
若い役でした

子犬のようなカワイらしい
大西海刑事

私もまた会いたい



視聴完了:令和4年5月14日






勝地涼
posted by 紫 at 05:45| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 勝地涼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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