3つの章に別れている
ネタバレしています
解説によると
Ⅰ 記録風なもの
Ⅱ 実話
Ⅲ ナンドー・フォーダー博士の講演
確かに第一章は退屈で
単なる記録
その為
突然、第二章から読み物調になり
読みやすいし、
最初からこれならもっと面白いのにと
思わされた程
○若い女優の死
○貸家の怪
○呪われたルドルフ
は、演劇や音楽が題材なので
特に好きだが
その他にも佳作が一杯
そして何より最も面白かったのは
第三章のベル・ウィッチ
読みごたえもあり、
実は心霊現象でも何でもなくて
ベッツィーの超能力的な力だったのではと匂わせる
本作
ベッツィーが実父ジョン・ベルに
性的虐待を受けていたと
講演内容の終盤に触れ、
魔女がジョンをあのように苦しめて殺戮に追い込んだのも
さもありなんという気になるのを禁じえなかった
それまでは
ジョンの苦痛が酷すぎて気の毒だったのに
それにしても
どの章にも
○○に聞いた実話である
と断ってるのが多くて
なんだか嘘くさく感じるのだが…
読了:令和3年12月10日
平井呈一