2022年05月23日

世界怪奇実話集 屍衣の花嫁 (東西怪奇実話) 平井呈一:編訳

3つの章に別れている


ネタバレしています
屍衣の花嫁.jpg
ELG21によるPixabayからの画像



解説によると
Ⅰ 記録風なもの
Ⅱ 実話
Ⅲ ナンドー・フォーダー博士の講演

確かに第一章は退屈で
単なる記録

その為
突然、第二章から読み物調になり
読みやすいし、
最初からこれならもっと面白いのにと
思わされた程

○若い女優の死
○貸家の怪
○呪われたルドルフ
は、演劇や音楽が題材なので
特に好きだが
その他にも佳作が一杯

そして何より最も面白かったのは
第三章のベル・ウィッチ

読みごたえもあり、
実は心霊現象でも何でもなくて
ベッツィーの超能力的な力だったのではと匂わせる
本作

ベッツィーが実父ジョン・ベルに
性的虐待を受けていたと
講演内容の終盤に触れ、
魔女がジョンをあのように苦しめて殺戮に追い込んだのも
さもありなんという気になるのを禁じえなかった

それまでは
ジョンの苦痛が酷すぎて気の毒だったのに

それにしても
どの章にも
○○に聞いた実話である
と断ってるのが多くて
なんだか嘘くさく感じるのだが…


読了:令和3年12月10日


平井呈一
posted by 紫 at 05:58| 大阪 ☀| Comment(0) | ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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