2022年05月04日

雲をつかむ死 アガサ・クリスティー:著

飛行機に弱いポワロが
機中で弱っている間に
機内で殺人事件が


ネタバレしています
雲をつかむ死.jpg
Photo by Cedric Fauntleroy



ポワロの席の下から
凶器と思われる
吹き矢筒が出てきて
検死審問の陪審員の評決が
ポワロがやったとなって
検死官が
ポワロがやる訳ないと思って、
この評決は認めない、やり直して
という場面はおもしろかった

被害者の金貸し マダム・ジゼルの
近辺に座っていた人が
全員疑われ
みんな彼女を知らないと言うけど
怪しい部分がまあまあ出て来る

この中に
美容師見習いのジェーン・グレイがいて
ヒロイン的な立ち位置にしてあるのだが
なんとなく好感が持てなかった

若くて愛くるしいだけの魅力で
とてもつまらなく感じた

もう少し
個性をつけても良かったのでは

小説終了時点でのジェーンの環境が
もひとつしっくりこないし


一番気に入らないのは
あるアイテムから
その人物が真犯人ではないかとポワロが目をつけるのだけれど
そのアイテムと
真犯人が使った理由が
…知らんがなって感じ

現代にたぶん通じていないし
これで今の私たちに謎解きをしろと言われたら
誰も当たらないでしょう

ただ、
短い印象で早く読めるし
ポワロが有罪になるような小ボケがちりばめられてあったり
つまらない訳ではなかった

何より
真犯人に私
たどり着かなかったので…



読了:令和3年11月22日


雲をつかむ死
posted by 紫 at 05:30| 大阪 ☁| Comment(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください