2021年08月13日

桜嵐記/Dream Chaser(月組) 令和3年5月 宝塚大劇場

席は17列 上手寄り

私の前2列は
連続して数席が空席

舞台が見切れませんでした



ネタバレしています
桜嵐記.jpg
Photo by J Lee on Unsplash



宝塚歌劇月組
宝塚大劇場公演


ロマン・トラジック
桜嵐記

作・演出(以下、敬称略)
上田久美子 
 …ウィキペディア

楠木正成の嫡男
楠木正行が
南北朝の時代に
戦と愛に命をささげた
和物絵巻


スーパー・ファンタジー
Dream Chaser

作・演出
中村暁

夢を追い求める人をテーマにした
久々に
月組生全員出演がかなったショー



令和3年5月25日
火曜15時30分 公演

宝塚大劇場





感染対策】

公演を続けるために
マスクを着用していても
会話はおやめください

というアナウンスが流れ
公式サイトにも書かれていた
会話禁止

ほとんどの人たちが
小声でお話をされていました

が、右隣の高齢の男女は
開演前から、
特に男性の方が
声高に話していて
幕間も
規制退場で待っている間も
のべつ幕なし
途切れることなく
ひどいものでした

ところで、
私はいつも花のみちを通らず
下の道で駅に向かいますが
この狭い道が
規制退場のおかげで
少しは空くのかなと期待したのですけれど
私の前の席の多くの人たちが
終わったとたんにドッと立ち上がり
あまり意味がなかったと言いますか…

ぴあ貸切でしたから
宝塚のファンでない大勢が
前の方の席に多かったのかもしれません

それと、やはり
遠方の人は
早めに帰宅したいという思いがあったのかもしれません



桜】

吉野と言えば桜

関西では
必ずどこのテレビ局も
シーズンには吉野山を映しています

春と言えども
3月はまだ寒い…
と公家が寒がる朝廷の場面もありました
 旧暦ですが
 それでも今の4月くらいでしょう

北朝のある京は
賑やかで華やかなのに
吉野は
辺鄙なところという認識だったのでしょうね

しかし、ひとたび花が咲くと
はかなくも美しい都となる

本作、5月なんかじゃなく
本当は桜の時期に
見るはずだったのでしょう

コロナ禍の悔しさの1つに数えます



地名】

四條畷の戦いとか
阿倍野の戦いとか

大阪人なら
オオっ!となりますね

河内弁も飛び交い
楽しかった~



宝塚歌劇ですよね?】

後醍醐天皇が
亡霊となって出てきてる扱い的な

登場のたびに
ドーンと大きな音

劇団☆新感線に来たのかと
間違うくらい
怖い演出です

また、冒頭も
初老の男性が出てきて
 楠木正儀の高齢バージョンでした
簡単に説明をはじめ、
それに合わせて出演生徒たちが動くという
ストレートプレイ的な演出

トップスターが中央で歌い、
生徒みんなが踊る
通常のオープニングとは
全く違いました

それと、
中幕が下りて
中幕の奥で転換してる音でしょうか、
バタバタ聞こえることが数回ありました




珠城りょう

楠木正行

ぴあ貸切公演でしたので
公演後に
たまきちの
挨拶がありました

お元気ですか~
で始まって
最後は
両手フリフリしてくれました

私は今回が
たまきちの見納めでしたので
桜嵐記はもちろん、
Dream Chaserも
しんみりしたりしていましたが
挨拶の楽しいたまきちに
元気をもらえました



美園さくら
 …ウィキペディア

弁内侍

さくちゃんの歌声は
ゆらぎが美しい

ショーでも
エトワール

たまきちとの
添い遂げ退団です





月城かなと
 …ウィキペディア

楠木正儀

れいこ、かっこいい

他の生徒に交じっていても
独り
美しい…





 一樹千尋

後醍醐天皇

※桜嵐記のみ

亡霊の後醍醐天皇、
ホントに怖かった~

威厳があり、
カリスマ性なども強くにじみ出る
ひろさんの亡き後醍醐天皇でした





光月るう

楠木正儀(熟年)

冒頭、るみこ組長
まず自分が何者かを名のらずに出てきて
セリフで状況説明

組長に従って
月組の組子たちが動く
…という図式
気に入りました





夏月都

弁内侍(熟年)

たおやかで
上品で

さぞ
色々な経験をしてきた人なのだろうな
…というのが表れた
なつこ副組長の弁内侍でした





紫門ゆりや

高師直

いけすかん
セクハラおやじ

楠木ブラザーズの
真の敵といった立ち位置に見えました

月組生としてゆりちゃんは
本作でおしまい、
このあと
専科に行きます





白雪さち花

仲子

四条隆資





千海華蘭

ジンベエ

大阪出身だけあって
イントネーション抜群

妻子を思う気持ちの深さ

いくらお金のためでも
傭兵は苦手

弁内侍を助けたのも
ジンベエでした

もっと見ていたかったなあ
からんのジンベエ





鳳月杏

楠木正時

妻の百合の実家と
南北別れてしまったため
離縁する正時

敵の女はあっち行け
みたいなことを言って
百合を遠ざける

正時って
本当に百合を愛しているなと
胸が痛くなるような
ちなつの正時でした





香咲蘭

楠木久子

楠木正成の未亡人で
3兄弟の母

嫁の百合にも
あまりゴチャゴチャ言わなさそうな
お姑

リサも退団かあ…





輝月ゆうま
 …ウィキペディア

楠木正成

小さい息子たちと語る
正成が
愛情あふれていて
それがラストシーンになっていました

ゆうまも
これを最後に
専科に行きます





楓ゆき

阿野廉子

後村上天皇の母

やっぱり親の役をやってる生徒を
しっかりと見てしまいますね

そしてタンコも
退団…





晴音アキ

名子


南と北の2役とは

はるのは目一杯、
今作を楽しんでいますね~





春海ゆう

大田佑則

娘婿 正時と
南北に分かれて敵対

正時は
百合を思って離縁し
そんな百合が自害して
辛いやら
不憫やら

正時のことも
舅殿は嫌ってはなかったはず

身内が殺しあう
無念さを
ぐっさんの舅殿見ていて
強く感じました






北畠顕家

立ち回りの多い本作ですが
るねの立ち回り、
カッコ良かったですね~





桜奈あい

勝子

高師直の北朝との対比で
南朝は
同じ女性が多くても
上品で可憐な感じ

あいなも控えめで
かわいい勝子でした

あいなも退団…





颯希有翔

一平太

楠木の歌をみんなで歌うのですが
一平太が音頭取りで
なかなか印象に残ります

つっちーも
本作で宝塚を去ります…





蓮つかさ

高師泰

楠木兄弟のツイとなる
高兄弟

兄の方が悪くて印象も強烈ですが
そもそもこの時代も
嫡男あってのお家ですので
兄に協力し
出しゃばらない弟

でも、悪そうでしたね
れんこんの師泰





海乃美月

百合

夫と実家が敵対することになり
夫がわざと離縁して
実家に帰らせたのに
夫が自分のせいで戦いにくいかもと
自害してしまうとは

もしかしたら
本作で一番、哀しい女性かも…

出すぎず引っ込みすぎず
武将の妻としての美徳をもった
くらげの百合でした





佳城葵


戦で討ち死にする息子がいる
お父さんの役

こんな重鎮の役が似合うとは
やすの
これからが楽しみです





朝霧真

日野俊基

処刑された弁内侍の父

忠義とは狂気なのかもと
ギリの俊基を見ていて思いました





姫咲美礼

洞院実世

ナヨッとした公卿がおるなとおもったら
さっこでしたよ

娘役を公卿に配置するのは
とても効果的ですね






後村上天皇
 …ウィキペディア

ど派手な動きの北に対し
ありの後村上天皇は
おとなしくて上品

あのドーン!で登場 後醍醐天皇の
こんなに優しい息子が
後を継がねばならない悲劇を感じます





麗泉里

南朝の女房





清華蘭

二条教基





蒼真せれん

二之輔

うっちーは
そこそこファンもいて
うっちーお目当てで月組に行く人を
何人か知っています

うっちーも退団






大田百佑

百合の弟

姉が自害してしまって
無常感をかみしめる間もなく
戦に出る

うーの百佑は
まっすぐな若さが全開でした

それにしても大田は
子どもの名前に
どんだけ"百"使いたいねん





朝陽つばさ

義三





蘭尚樹

伊四之介

この子は
イノシシを取り分けていた子でしょうか?





風間柚乃

足利尊氏





桃歌雪

南朝の女房





夏風季々

南朝の女房 / 郎党の子

100期生なんて
こないだ入った感が強いのに
もう退団です…





空城ゆう

金五

正行は
負傷した敵兵を
弁内侍の恩赦という形で
手当をしてやります

そのとき
手伝っていた郎党が
がっちでしたね





妃純凛

南朝の公卿 / 郎党の子

公卿は覚えていないのですが
やんちゃな子役をやってたのでは?

今作、
娘役の下級生も
大活躍です






中宮顕子

正行に弁内侍と添わせようする場面
いいですね

押しつけがましくなく

そのおかげで
たまちきの正行、
勝手な人に見えなかった

じゅり、
上品な中宮様でした





彩音星凪

兵六

郎党仲間から
水筒貰って水を飲んだり
食べ物をもらったりしてました

この場面は
毎回違うのかな?





礼華はる

権七

割と正行の近くにいる郎党でした

ぱる、
新人公演主演おめでとう

コロナ禍で延びに延びて
やっとですね…





結愛かれん

饗庭氏直

ゆいちゃんも
若武者をやった娘役

ホントに今作
娘役の使い方おもしろいですね





佳乃百合香

南朝の女房





花時舞香

南朝の公卿 / 百姓の女





甲海夏帆

喜八





天愛るりあ

南朝の女房 / 百姓の女





蘭世惠翔

祝子 / 花一揆





菜々野あり

花一揆





柊木絢斗

九兵衛





一星慧

清十郎





大楠てら

十一郎





摩耶裕

南朝の女房

100期よりさらに
下級生の
102期生で退団

THE ENTERTAINERでロケットを見たのが
昨日のことのようですよ…

ネタバレ記事





楠木正行(幼少期)

ラストは
正成が
子ども時代の3兄弟と語らう場面

リンリンの
長男然とした子役
とてもかわいらしくて

たまきち正行 討ち死にの横で
こんなシーンを持ってこられたら
涙が止まりません





彩路ゆりか

十二右衛門





羽音みか

花一揆





まのあ澪

南朝の女房





きよら羽龍
 …ウィキペディア

弁内侍(幼少期)





詩ちづる

楠木正時(幼少期)





一乃凜

楠木正儀(幼少期)





瑠皇りあ


爽悠季


毬矢ソナタ


あまの輝耶


真弘蓮


咲彩いちご


美海そら


一羽萌瑠


夏凪せいあ


月乃だい亜


七城雅


朝香ゆらら


静音ほたる


槙照斗


遥稀れお


奏羽美緒


水城あおい


和真あさ乃


花舞音


涼宮蘭奈


澪あゆと


大瀬いぶき


蘭叶みり


綺乃ゆず




最後の場面

満身創痍の正行は
座り込んで首をうなだれます

それを
生き残った弟 正儀が
置いていかざるを得ず
退場

座った正行が
回り舞台で奥に移動

そのときに
幼い3兄弟と
父 正成の場面

そして
幕が下ります

今思い出しても
泣きそうになります

正行が
いつ落命したのか分かりません

いや、観客が見ている最後まで
うなだれたまま
生きていたのかも

アカン、
また泣けてきました
posted by 紫 at 05:25| 大阪 ☁| Comment(0) | 宝塚歌劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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