少年イライジャが
警察で保護された場面からスタート
ネタバレしています
日付がさかのぼり
チェスのジュニア大会の会場で
強豪少女イリサが誘拐される
イリサの捜査を行う
体調不良のメイリード・マカラ警視
この3人の視点で章が入れ替わり
物語は進むほどに
謎が深まっていく
イリサ、賢すぎ
監禁部屋から逃げ出すために
冷静に
チェス盤に見立てた地図を
頭に組み立て、
立てかけて引き出しとして
あらゆる記憶をしまい込み、
逃げる算段を計画する
パニックになったり
ママのリーザを思い出して泣いたりするが
さすがはチェスの天才少女
最初から最後まで
イリサの凄さにうなってしまう
イライジャは
少しずつ秘密が明らかになり
彼が何者かもはっきりしてくる
最初は
イライジャの言動にはイライラさせられたが
終盤、そしてラストは
イライジャの立ち位置にも思いを馳せてしまった
メイリードは
愛する夫との子供を望んでいるのに
流産ばかりしてしまう辛さをひきずっている
真犯人は誰かとか
結構、二転三転した気がする
誘拐、拉致監禁は
その人の人生を奪う
殺人にも匹敵する行為で
決して許されることではない
さらわれ、拉致された人たちが
1日も早く元の世界へ戻れるように
願ってやまない
読了:令和3年3月30日
サム・ロイド…ツイッター