席は
F列中央
F列中央
右隣は空席でした
部分的な間引きをしているように見えましたが
単に来なかった人が多かったのか
どうなんでしょうか
ネタバレしています
MiroslavikによるPixabayからの画像
スルース
~探偵~
令和3(2021)年2月7日
日曜 13時公演
サンケイホールブリーゼ
初日のネタバレエントリー
↓
スタント】
初日のカーテンコールで
ピエロのカッコをした男性が出てきて
鋼太郎さんやカッキーとおじぎするので
誰だろうと
帰宅後に調べたんです
ジャパンアクションエンタープライズ所属
ここは
元ジャパンアクションクラブのことだというのも
高木英一さん調べて
知りました
JACの事業所名、
変更されてたんですね
さて、しかし
そうすると
カッキーは
どこで高木英一さんと入れ替わるのか
結構
滑り落ちる直前まで
いえ、滑り落ちながらもかな?
カッキーの声は聞こえますので
あの声をどこで発しているのか
高木英一さんに行き当たってから
ずっと考えていた
しょうもない疑問を
この楽日で解消したいと思いました
撃つ前に
アンドリューは
恐怖におののくマイロに
ピエロの仮面を着けさせます
この時点では
カッキーです
逃げて
いったん
クローゼットのある上手に退場しますが
すぐ連れ戻される
このときですね、
入れ替わったの
でも、じゃあ
声は?
① 高木英一さんがモノマネしてる
⓶ 階段の壁の裏(袖)などにカッキーがいて
仮面を着けた状態でセリフを言ってる
①だとおもしろいのですが
おそらく②ですね
まあ、
どうでもいいお話です
初日は
私もカテコで
きょとん状態でしたが
今回は拍手にも熱が入りました~
見切れなく】
強盗用の衣装を入れている
大きなトランクの蓋
アンドリューが舞台奥から客席側に開けるので
初日は蓋の向こうの芝居が見切れました
今回は見えました
屋敷に押し入るために
いったん玄関に向かうマイロを
アンドリューが何度も呼び止めて
その都度
マイロが駆け戻って
段々しんどくなっていく様子や
呼ばれてないのに戻ってしまうボケが
想像じゃなく
実際に見ることができました!
ラストシーンも
落命して突っ伏したマイロが
初日では見切れましたが
今回
軽くカールした頭髪に
目を閉じた顔が
思いっきり見えました!
ハスキー】
さすがに
楽日だったせいか
鋼太郎さん
少し、かすれた声でした
でも
アンドリューが必死に何かをしゃべるとき
とても効果的でした
おそらく間違い】
初日と
違う所がありました
おもしろくするためのやり直しも
あったようですが
以下の場面は
間違いではないかと…
宝石泥棒の準備をするマイロが
・ガラスカッター
・割ったガラスが大きな音を立てるので
ガラスを押さえるツール ~a
ガラスを押さえるツール ~a
工具名を忘れました…
を確かそれぞれ
右と左に持ち
・聴診器
を首からかけます
道具のチェックのために
アンドリューが
ガラスカッター
aの道具(の名前)
聴診器
と声に出して言うと
マイロが
言われた方の道具を見せるために
片手ずつ前に出し、
聴診器は首を前に出す
…という芝居だったと思いますが
この楽日のカッキーは
aで首を出してしまい
聴診器、と言われて
もっかい首を前に出していました
精悍だった理由】
特に顔だちがシャープになって
稽古も
東京公演も
何かとハードだったのでは
…と心配した
初日カッキーの痩せ具合
役作りだといいのになと思いましたが
今回見て
ようやく気づきました
ドップラー警部を初日に見たとき
声はカッキーなのに
まるで別人だと驚きました
マスクで覆われた顔つきや耳の形
…だけではなく
…だけではなく
体形です
胴体はでっぷりしているのに
足だけ細い、
たまに
中高年男性にいるタイプ
ドップラー化けが分からないように
そして
マイロだと明かしたときに驚くように
ドップラー警部が
マイロとは正反対の身体つきである必要がありました
すなわち
マイロの時に全身をさらし、
なんて引き締まってるのだろうと
観客に見せなければなりません
そのために
カッキーは体を作ったのですね
良かった、
やつれたわけじゃなくて…
ゲームオーバー】
初日は
あまりの衝撃に
私ったら
アンドリューが1幕おわりで
ゲームオーバー
…と言っていたのが耳に入っていませんでした
2幕おわりでは
マイロが
警察が来たのを聞き、
ゲームオーバー
…と言って絶命します
つまり
"自分が勝った"と思った方が
"自分は負けた"と感じた方に
このセリフを聞かせるつくり
ところで、
もしかして
マイロはまだ死んでなくて
救急搬送されたら
一命をとりとめる可能性について
考えてみました
でも
このオチでは
ダメですね
2幕でドップラー警部になったマイロに
してやられたアンドリューは
内心、悔しくて
そのあと
マイロから
アンドリューの愛人 テアを殺したと聞かされ、
更に
犯人はアンドリューだと警察に通報した
警察はここに10時に来る
テア殺しの証拠を隠してあるから見つけないと大変だよ
と言われて
短時間で
マイロのヒントをもとに
必死で探します
なんとか全て見つけたのに
警察が10時に来るというのは嘘で
またも、
してやられたアンドリューは
益々、悔しくて
マーガリートなんかどうでもいいから
2人で
ゲームをして
ここで暮らそうとマイロに言います
勝ちたいと思ってるのです、
次こそアンドリューは
マイロを負かしたいと
マイロは断ります
ドップラー警部の頃から
お酒をガブガブ飲んでいましたし、
アンドリューに意趣返しもしたので
気分が高揚してでもいたのでしょうか、
マイロは
アンドリューのラップトップを壊して
完成した原稿を
ワヤにしてしまいます
妻は
もう戻ってこない、
マイロのところに行ってしまう
マイロとの次の勝負もないから
敗北感を抱えたまま
そのうえ
マイロに
書きあげた小説まで台無しにされた
ドップラー警部関連も
テア殺しドッキリも
アンドリューには正味こたえています
もう、なんでもいいから
マイロをやっつけたいと思ったのか
アンドリューは
マイロを殺そうという考えに至ります
マイロが
妻のコートを持って
出て行こうとして
声をかけたのに無視したから
自分は発砲したという
アンドリューにしては陳腐なプロットを組んで
確かに
1幕のアンドリューはひどい
やりすぎたと言えます
でも、すでに
プライドも妻も失ってしまった
アンドリューです
マイロは
マーガリートのコートと共に
出ていくだけではダメだったのでしょうか
つまりは
どっちもどっち
という構成の舞台
マイロが助かってしまったら
バランスを欠いてしまいますね
それにしても
私がカッキーのファンだから
ついつい
マイロが助かっていたらと思ってしまったのかと思うと
われながら苦笑します
カーテンコール】
鋼太郎さんは
不要不急の外出をやめるよう言われているのに
不要不急と言われる舞台に
こんなに多くの人が来てくださって
と言っていました
カッキーは
東京が緊急事態宣言発出された日に
東京初日を迎え、
緊急事態と共に進んでいる舞台です
と、うまいことを言い
大阪、好きなんですけど
3泊4日くらいしたのに
部屋から出られず
ルームサービスのハンバーグばかりで、
おいしかったんだけど
飽きました
と笑いを取り、
こんど大阪に来たら
おいしい食事とお酒を
楽しみたい
と言っていました
マーガリート】
初日は
アンドリューがマイロのことが嫌いだといった
本当の理由に
いちいち共感した気がします
マイロがどれほど
お互いの思いやりや
愛のある生活とともに
彼女のことを話しても
アンドリューが
ぜいたくに慣れ切った妻
一緒にいても退屈な妻
と表現してしまうと
その印象が頭に入り込んでしまいました
今回もう一度見て
マイロが今まで
イタリア人で
ユダヤ人でもあるのかな?
そのために
苦労したことに
ハッとさせられました
父さんに見せてやりたかった
と言って
大量の宝石を手にして
泣くマイロ
初日では
次が早く見たい状態でしたので
気分的にスルーしてしまっていたこの場面
親の立場で
ホロっとしてしまいました
そして今回は
アンドリューの嫌なところが目につきました
テア以外にも
もっと前から
大勢いたのではないか
その陰で
マーガリートは泣いていたのかも
テアですら
アンドリューの
人を馬鹿にしたゲームのことは分かっていたのですから
マーガリートが知らないはずはない
アンドリューは
自分は才能があり
それゆえに富もあり
選ばれた人間だと
おごり高ぶっている
こんな夫と暮らしていた
イタリア人で
苦難を強いられ
懸命に生きてきた
心根の優しいマイロに
気持ちが傾いたのかも
と考えると
私のマーガリート評は
初日とはガラッと変わりました
アンドリューではなく
マイロの表現する
マーガリートが
真実だったのではないかと
マイロ、
父のために泣かなくていい
みじめに見えたかもしれないが
父は
仕事に誇りを持っていたのかもしれないよ
そんなことより
自分のことを思って泣いてくれる息子が
先立ってしまったことこそ
父にとって
不幸なこと
イタリアで
父は
どんな思いで
訃報を聞いたのだろう