またまた
見たままの事件が
実はそうじゃない
気持ちのいい騙され具合
ある人物が
ある事件に遭遇して
銃で狙われるが
その人が逃げる迄の一連が
なぜかユーモア溢れていて
死にそうになってるし
あちこち機能不全になりそうな痛めつけられ方なのに
電車で読みながら
笑いを堪えるのに困った
ずっとこんな調子なのかと思っていたら
文体がドンドン悲劇的になってきて
そんな悲劇でもないのに
かなりな悲劇だと錯覚させられる
それにしても
『その女アレックス』は殆ど触れられず
『悲しみのイレーヌ』だけ読んでもいいくらいで、
単に登場人物が同じ人々が出てくる程度の三部作なのも
おもしろい
今作も
独立して読めるが
前作2つを読んでると
更に深い読後感を得られるな
読了:令和2年12月24日
ピエール・ルメートル…ウィキペディア