2021年08月05日

傷だらけのカミーユ ピエール・ルメートル:著

『その女アレックス』…ネタバレ記事
『悲しみのイレーヌ』…ネタバレ記事
に続く
カミーユ警部シリーズの完結
 ※本来の物語の順番は
  イレーヌ→アレックス


ネタバレしています
傷だらけのカミーユ.jpg
Photo by Kat J on Unsplash



またまた
見たままの事件が
実はそうじゃない
気持ちのいい騙され具合

ある人物が
ある事件に遭遇して
銃で狙われるが
その人が逃げる迄の一連が
なぜかユーモア溢れていて
死にそうになってるし
あちこち機能不全になりそうな痛めつけられ方なのに
電車で読みながら
笑いを堪えるのに困った

ずっとこんな調子なのかと思っていたら
文体がドンドン悲劇的になってきて
そんな悲劇でもないのに
かなりな悲劇だと錯覚させられる

それにしても
『その女アレックス』は殆ど触れられず
『悲しみのイレーヌ』だけ読んでもいいくらいで、
単に登場人物が同じ人々が出てくる程度の三部作なのも
おもしろい

今作も
独立して読めるが
前作2つを読んでると
更に深い読後感を得られるな


読了:令和2年12月24日


ピエール・ルメートル…ウィキペディア
posted by 紫 at 05:11| 大阪 ☁| Comment(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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