カナダの
最も有名なラジオ司会者ケヴィン・ブレースが
朝刊を届けに来た配達人のガディル・シンに
彼女を死なせてしまったと囁く冒頭
掴みはオッケー
ネタバレしています
刑事アル・グリーンの父は
ポーランドの仕立屋で働いていたが
1942年9月にナチがその村を包囲し、
強制収容所に入れられた家族のうち
生き残ったのは父とアルだけという
辛い話も出てくる
カナダには
他にも移民が多くいるとは
そういう事情を全く知らなかったなあ
検察のアルバート・フェルナンデスの
妻マリッサも英語を習得中で、
間違ったことを言うのがほほえましい
警察の捜査で明らかになったり、
ケヴィンと弁護士ナンシー・パリッシュの
意思疎通のやり取りで分かってきたり
読み進むうちに
真相が少しずつ出てくる
中には
衝撃の答えもあったりする
でも、
あの決着
色々考えさせられる
若干の伏線にもなる
メープルリーフスという
トロントのアイスホッケーチームの試合の話題も
頻繁に出てきて
現役弁護士の著者の
地元愛が根底にあるのかも
読了:令和2年12月18日
ロバート・ローテンバーグ…ウィキペディア(英語)