スタンリー・ミッチェル・ジュニアは
13歳でテキサスのデューモントに一家で転居
ネタバレしています
1958年のこと
大人になったスタンリーが
このときの出来事を書き留めている形式
ダークラインとは
この世とあの世を隔てる闇の境界を
スタンリーがそう表現したもの
過去の手紙の入った箱を見つけたスタンリーは
背景に現れてくる事件の謎を
アフリカンの元刑事で
今はスタンリーの家業であるドライブインシアターに勤める
映写技師バスターに手伝ってもらって
解明しようとしていく
このバスターのフルネームが
第二部のタイトルになってる
バスターは
冷静沈着に事件を組み立てていく
お酒で気分にムラがあるが
絶好調のときは
非常に冴えている
バスターは
スタンリーを坊ちゃんと呼んだり
スタンと呼んだりする
スタンは
バスターにも敬語
スタンの両親は
アフリカンの家政婦ロージィの前では
ニガーという表現をしないようにしていて
そんな家庭に育ったスタンは
ロージィにも敬語を使うことがある
子どもにも白人ならミスターを付けるロージィに
なんども
スタンリーでイイよというところは
しつこく感じたが、
これがリアルな世界だったこの時代
スタンリーが最後に
その後を書いており
あの人はこうなった、
あの場所はこうなった、
というのも分かり
なんとも言えない感傷に浸れた
それにしても
飼い犬に対して捧げ文を書いている著者は
スタンの飼い犬のナブの様子も
とても詳しく表していて、
よっぽど犬が好きなのだなと想像した
読了:令和2年12月5日
ジョー・R・ランズデール…ウィキペディア