2021年01月07日

ハルシオン・デイズ2020(初日マチネ) 令和2年12月サンケイホールブリーゼ

席はE列上手寄り

席が間引きされていて
私の右側には誰もおらず、
最も上手に着席した形になりました

間引き席にはすべて
舞台装置にも使われていた
宅配の段ボールが置かれていました


ネタバレしています
ハルシオン・デイズ初日マチネ.jpg




KOKAMI@network
ハルシオン・デイズ2020
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令和2年12月5日
土曜 13時公演

サンケイホールブリーゼ


作・演出(以下、敬称略)
 鴻上尚史
  …ツイッター


ツイッターを利用している3人の男女が
「#自殺」で出会う

平成16(2004)年の初演を
パンデミック過の現代に置き換えた
異色の再演





自粛警察もあんなに極端じゃないですし
自殺したい人ってあんなのじゃない気がしますし
ストーリー展開もリアリティはありませんし
共感を覚えるかと言われれば
全くそんなことはありませんでした

けれども
感染者ヘのハラスメントは
リアルに迫るものがありました

全編、
笑えないようにしつらえられたコントのようで
この辺は、鴻上さんって凄いなと感じました



チケットを自分でモギるのは
11月に観に行った
「生きる」
 (ネタバレ記事→ 生きる 令和2年11月 初日 兵庫県立芸術文化センター)で

経験ずみ

ブリーゼでは
コロナ対策として
半券に氏名と電話番号を書いておく形式

席に置かれた段ボールは
着席した直後は目障りでしたし
両サイドの圧迫感を感じましたが
観ている内に気にならなくなりました

観客へのお願いは
鴻上さんの録音の音声でした



原田雅之(柿澤勇人)が作った爆弾の
爆発する音に
びっくりしてしまいました

大きく感情を揺すぶられる
という舞台でもなく、
それだけに
この場面は
変に印象に残ってしまいました






谷川和美(ハンドル:ハルコ)

一番しっかりしてる人だったのに
一番もろい人物でしたね

恋人が他の女性と結婚すると聞いて
カウンセリングの仕事に身が入らないなんて
あってはならないことだし
なんとなく
見ていて腹の立つキャラクターでした

NHK「上方落語の会(ウィキペディア)」は
自身も落語をやるほど
落語が大好きな奈央ちゃんになってから
更におもしろくて
生で見られるの、
とても楽しみな役者さんでした

劇中劇の「泣いた赤鬼(ウィキペディア)」の稽古で
尻ごみするという場面、
お尻を振り振り後退するところは
かわいらしかった




平山明生

ハルコちゃんが何か言うたびに
平山さんがチャチャを入れるのが
初めのうち
ジャマに感じました

私、この後のソワレと
翌日の大楽を見る予定で、
これをあと2回も観るのかと
少しゲンナリしたほどです

生前の回想シーンでは
ハルコちゃんにくっついてる幻の平山さんとは
全く違うアプローチで
蓮くんもウマイなと思いました

たしか、
鴻上さんが事前インタビューで
オーディションで選んだと言っていましたね

一発芸はビミョーで、
でもこの舞台には
爆笑ではなくアレでいいかなと思いました




橋本哲造(ハンドル:ユン・セリがライバル)

わりと初めの方に
電話で
もうすぐ金が入る
…など言ってるから
自殺願望のメンバーのところに来たのも
何かの企みかと思ってしまいました

登場人物4人の中で
一番わかりやすい背景を持っていましたね

哲造さんが、
幻の平山さん含め
人間関係の交通整理をしていたように見えました

ハルコちゃんが平山さんが見えていることを
もう一人の自分が見えると嘘をついていましたが
本当に
もう一人のハルコちゃんだったのかもしれないわねと
観客に教えてくれる役割もあったのかなと思います





柿澤勇人
 …ツイッター

原田雅之(ハンドル:マサ)

舞台が進むごとに
マサさんの秘密が明るみになっていきました

マサさんがマサさんでなくなったときの
原田雅之は
親友の人格でした

親友がパンデにかかって
 なんでコロナって言わないんでしょうか…
クビになって
そのことで会社と戦っているのを見て
同じ会社に勤める身として
逃げてしまったと話すマサさん

でも
マサさんではなく
原田雅之として
"自粛警察と戦い隊"のリーダーになって
2日たってから
マサさんに戻ったとき、
本当はマサさん自身もクビになっていて
それでも会社と戦う親友に腹を立て
ネットで親友の悪口をカキコミしたことを告白し、
僕は自粛警察だったのですという
観客が脱力するようなことを言っていました

親友は自殺しました

その良心の呵責が
ときどき頭の中に声を響かせ、
マサさんでなくなって
そのあいだの記憶を無くさせていたのでしょうか

それでもマサさんは
いまでも親友と呼んでいましたね

劇中劇「泣いた赤鬼」の稽古で
カーテンコールの曲を歌ったあとに
 サンキュー大阪!
と言ってました

大阪バージョンなのだなと
嬉しくなりました





このあとのソワレ、
そして翌日の大楽にまた行きます





ハンドルで呼び合う序盤
ユン・セリがライバル
が、
ユーセリカライバル
と聞こえてしまいました

ユーセリ
の部分は
劇中で韓国の女優だとわかりましたが
このブログを書くのに
いま、調べたら
ユーセリじゃなく
ユン・セリだと分かりました

哲造さんの人柄をしのぶ
大事なネーミング

韓流に詳しくなくて、私は
損しちゃってましたね…
posted by 紫 at 05:33| 大阪 ☀| Comment(0) | 柿澤勇人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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