オーストリア出身の
カール・ツヴァイクは
イギリスで活躍する哲学者
ネタバレしています
30年前に
ドイツの大学で教えていたグスタフを見かけた
ツヴァイクは
グスタフを追いかけていく
グスタフは殺人鬼なのか否か
という一言に尽きる物語
なぜ友人の元警視庁副総監グレイに
その話をしてしまったのか
という
疑問のような
後悔のような
ツヴァイクの感情と思考の揺れ動きに終始する
小説のラストをどう読むかは
読者に委ねられた気がする
ツヴァイクが
気に入らないと感じる数々の人物たちに
子供のような冷淡な態度をとるシーンがあるが
もう少し愛想よくしてもいいのではないか、
その人たちツヴァイクのファンでしょうが
その反面、
ツヴァイクのお気に入りの人妻ナターシャは
私は好きじゃなくて
ツヴァイクとの関係も煩わしい
ナターシャがいて良かったと思ったのは
ある人物が嫌な面を見せ、
ツヴァイクがやりこめられてる時に
その場にいたナターシャが
その人物にズケズケ言ったりしてやってたシーンくらい
ああ、それにしても
薬物は怖いものだな…
読了:令和2年11月14日
コリン・ウィルソン…ウィキペディア