2021年06月28日

必須の疑念 コリン・ウィルソン:著

オーストリア出身の
カール・ツヴァイクは
イギリスで活躍する哲学者



ネタバレしています
必須の疑念.jpg




30年前に
ドイツの大学で教えていたグスタフを見かけた
ツヴァイクは
グスタフを追いかけていく

グスタフは殺人鬼なのか否か

という一言に尽きる物語

なぜ友人の元警視庁副総監グレイに
その話をしてしまったのか

という
疑問のような
後悔のような
ツヴァイクの感情と思考の揺れ動きに終始する

小説のラストをどう読むかは
読者に委ねられた気がする

ツヴァイクが
気に入らないと感じる数々の人物たちに
子供のような冷淡な態度をとるシーンがあるが
もう少し愛想よくしてもいいのではないか、
その人たちツヴァイクのファンでしょうが

その反面、
ツヴァイクのお気に入りの人妻ナターシャは
私は好きじゃなくて
ツヴァイクとの関係も煩わしい

ナターシャがいて良かったと思ったのは
ある人物が嫌な面を見せ、
ツヴァイクがやりこめられてる時に
その場にいたナターシャが
その人物にズケズケ言ったりしてやってたシーンくらい

ああ、それにしても
薬物は怖いものだな…


読了:令和2年11月14日

コリン・ウィルソン…ウィキペディア


posted by 紫 at 05:54| 大阪 ☀| Comment(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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