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幼馴染のヒロイン(安田成美)を思う
郵便局員 榎本昌治役の
渡部篤郎さんお目当てで見た
金沢の方言を使っており
それがとてもステキ
若いころにラッパを吹いていて
金沢の楽団に知り合いがいる昌治
ヒロインが肩入れしている
ロシア人トランペッター(セルゲイ・ナカリャコフ)に
楽団のオーディションを受けさせたり、
家に住まわせたりしている
ヒロインからは平凡を愛する平凡な人と言われるが
そういうのが似合う昌治
ヒロインが
トランペッターがロシアに送還され、
本当に恋人がいるのか確かめるのについてきてと言われて
憤りはするけれど
大声出したりするわけではない
ヒロインの
がんに侵された父(三國連太郎)が
子供のころ終戦間際に大陸で聞いた
ソ連兵の歌を思い出させるトランペットの曲だと
トランぺッターに語るシーンも
ほのかな胸の痛み
ヒロインの友人(南野陽子)が
亡くなる前にヒロインに会いに来て
理由が明らかにされた自死が展開される辺りも
慟哭ではない寂しい思いが醸し出される
確かに
父が亡くなっての一連の場面は
悲しみに包まれるが
全編、激しさとは無縁のストーリー進行
序盤で退屈を覚えてしまったが、
この雰囲気が
セルゲイの演奏するトランペットのもの悲しさとも相まって
段々何とも言えない味になる
それにしても、
成美ちゃんとロシアの列車に乗って帰途につくシーンで
じっと窓外をみる風情が
渡部篤郎さん、何とも美しい
視聴完了:令和2年10月25日