2021年04月06日

殺し屋ケラーの帰郷 ローレンス・ブロック:著

殺し屋ケラーの短編連作


ネタバレしています




殺し屋ケラーの帰郷.jpg
pasja1000によるPixabayからの画像


ケラーがシリーズ物だとは知らなかったが
前作を読んでなくても
今作だけでも十分おもしろかった

切手収集が好きなケラー

一応、殺し屋は足を洗って
ニコラス・エドワーズとして
リフォーム事業所の運営もしているが
時代的にリーマン・ショックか、
経営が思わしくなく、
なぜ収入があるのか
世間に疑われないように
切手で副業を始めたことする

切手関係に紙面がそこそこ割かれているが
退屈でなく
興味深い

妻ジュリアは彼の本名も、本業も知っているが
ちっさな娘ジェニーは何も知らないし
ちびっ子ならではの面白い言葉を使って
かわいらしい

殺しの依頼をしてくるドットのユーモアも
相当なもの

完全にこの連作で
ケラーは殺し屋は廃業っぽい

彼はターゲットのみならず
一緒にいた人物を殺したり
その人物に罪をかぶせたり
色付けするので
そこが面白いなあと思った


読了:令和2年8月19日

posted by 紫 at 05:50| 大阪 ☁| Comment(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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