2020年11月13日

狼の夜 下巻 トム・エーゲラン:著 

上巻を読む人がみんな思う、
グループに呼び出されているアスランが
テレビ局に到着すれば
色んな意味でほぼ解決だというのが
実証された下巻


ネタバレしています
狼の夜 下.jpg
Photo by Dodi Achmad on Unsplash



寡頭制支配者について
言及されている箇所があるが、
彼らは
スターリンとドナルド・トランプを
かけ合わせた感じと書かれていて、
うっかり現代の話かと錯覚してしまった、
トランプ・タワーで有名な
実業家として名前が出たわけだ

上巻で
トリックに違いないと思わせた
チェチェン人の一人称の独白、
誰が"狼"で
誰が"鷲"かが分かった時点で
やっぱそうか、となった程度

トリックと言えば
あの人、こっちじゃなくてソッチ?
となったが、
えーーとはなったが
そんなに衝撃でもなかったな

本書では
チェチェンという呼び名は
ロシア人が付けた別称で、
イチュケリアが自称だと書かれている

チェチェンのこと
なんにも知らないことが
個人的には一番衝撃だったかも

それにしても
ずっとテロ事件を追っかけていたような
疲労感に襲われる読後感、
おもしろい読書体験をした


読了:令和2年6月26日

トム・エーゲラン…ツイッター
posted by 紫 at 05:45| 大阪 ☁| Comment(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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