2020年05月28日

本を読むひと アリス・フェルネ:著

アンジェリーヌばあさんと
その5人の息子は
放浪民族



ネタバレしています
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Image by Rúben Gál from Pixabay



4人の嫁と
たくさんの孫たち

みんなで
教諭をしていた女性の土地に
住み着く

ここへ
図書館勤務のエステールが
子供たちに本を読んでやりに来るようになる

仕事がない
5人の息子

新しい命が生まれ
消えていく命もあり

放浪民族に対する
偏見や差別

学校に行くこと

新しい恋や
去っていく愛

家族の営みの描かれるなか、
エステールは
本を読みに訪れる

アンジェリーヌばあさんは
若いときに未亡人になったが
息子たちを
その嫁たちを
そして孫たちを愛している

家族が世界そのものとは
こんな幸せなことはない

本の良さを知る女性が
子供たちやその家族にもそれを伝える物語でもある

悲しいエピソードもあるけれど
読後はさわやかな思いに包まれた


読了:令和元年12月17日




posted by 紫 at 05:49| 大阪 ☁| Comment(0) | 翻訳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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