2019年05月18日

ダイイング・アイ 柿澤勇人 ドラマ感想 

平成31(2019)年
3/16(土)~4/20(土)
よる10時
全6話
WOWOW

ネタバレしています
ダイイング・アイ.jpg




ダイイング・アイ…ウィキペディア

カッキーが演じたのは
マネキン職人の岸中玲二

妻の美菜絵(高橋メアリージュン)は
ピアノを教えています

その夜
コンクール前の生徒に教えていて
遅くなった美菜絵は
雨の降る中
自宅に向かって
自転車をこいでいました

そして
車にはねられ
亡くなってしまいます

美菜絵のお腹には
赤ちゃんがいました

それから1年半ほどたって
岸中は
美菜絵をはねたバーテンダー(三浦春馬)を
消火器で襲います

そして
両親に遺書を残し
服毒自殺をしてしまいます



原作が東野圭吾の小説です

真相は
複雑にからまっていました

美菜絵は
バーテンダーにはねられた後
会社員(淵上泰史)の運転する車にもはねられて
直接の死因はこっちでした

バーテンダーの周囲がややこしくて
それに惑わされてしまいますが、
 この、ナニがナニやら訳が分からなくなっていくのが
 おもしろいのですが…
岸中に大きく影響していたのは
実は
会社員のほうでした

お酒を一滴も飲まずに
フィアンセ(水沢エレナ)を車で送る気満々の会社員でしたが、
飲酒していたこの女性が
お店を出るときに運転したがり、
会社員も渋々ですが運転を交代しました

美菜絵を絶命させたのは
この女性だったのです

息絶える時の
美菜絵の目を見てしまった彼女

会社員が良かれと思って
自分が運転していた事にしましたが、
このことも
彼女の良心をむしばんだのでしょう

家からも出られなくなり、
何もできなくなってしまい、
とうとう
たまらなくなり、
美菜絵の霊前に謝りに行きます

番組のポスターに映る岸中は
この時の
女性と会社員を迎えたときのものでしたね

やがて
美菜絵をよみがえらせようと
ドールを作り始めている岸中の家に
女性だけが
出入りするようになっていきました

手伝うようにまでなったこの女性を
岸中は
笑顔で迎えるようになっていきます

彼女は
会社員が勤める企業の
社長の娘

その企業が所有するタワーマンションの1室に
ラボを与えられ
こころゆくまで
美菜絵のドールを作る岸中でしたが
致命的な計算ミスで
すべて初めからやり直し

自暴自棄になった岸中を見て
女性はますます壊れていき、
そして
美菜絵そっくりに整形してしまうのです

美菜絵が帰ってきたと喜ぶ岸中でしたが
それはむなしい愛の日々でした

むなしすぎて
遂に目が覚めてしまう岸中は
女を追い出してしまいます

このあたりから
岸中は
死のうと思ったのでしょう

死ぬまえに
美菜絵の命をうばった
バーテンダーの顔をみておこうと
客として店にいきます

バーテンダーも
被害者の夫と気づかない

新婚旅行でのんだカクテルの名前がわからず
バーテンダーに話したら
さすがバーテンダー、
これでしょうと作ったのが
大正解の
マッド・スライド

飲みほす岸中

しかし
いやなことがあったら忘れると答えたバーテンダーに
憤りを感じてしまったようです

店を出た後にバーテンダーを待ちぶせし、
消火器を振り下ろしたのです

妻をひき殺された岸中が
死ぬ覚悟をして
店にやってきたという表面的なことだけではありませんでした

美菜絵ドールに失敗し、
整形した女が現れ、
それでも美菜絵はよみがえらない現実等々
打ちひしがれて
ボロボロになっていた岸中

それらがドラマの
中盤では徐々に
そして
終盤では一気に
視聴者に明かされました

結婚して4年も経つと
いろいろなことが起こると
思いもかけないことがと
バーテンダーに話していた岸中ですが
妻がバーテンダーにはねられて亡くなったことだけでなく
こんないろいろなことがあったのかと
答え合わせの段に胸にしみました

美菜絵が亡くなって
バーテンダーの店にきた、
そして消火器を振り下ろした
その岸中ばかり何度も映りましたが
彼のここにいたるまでの地獄は
バーテンダーの周囲や
会社員とフィアンセの真実に匹敵するくらい
衝撃が大きくて
最終話を見終わった時点で
その波に飲み込まれた気がしました



カッキーの出番は
1話だけでなく
回想シーンで何度かありましたし、
美菜絵ドールを作る部分がわかる4話、
女との一連の答えがわかる最終話など
思った以上にありました

1話は冒頭から
仕事をしながら妻を待つ夫として
姿が映りました

舞台ではなかなか見られない
カッキーの手のアップもありました

警察が持ってくる岸中の、
いつどこで撮ったんやという真正面の写真や
血へどをはいて絶命している多数の警察の写真、
そして岸中の家と、ラボで
貼られたり飾られていた
夫婦としてのしあわせそうな写真など
写真だけでも
おっ!という瞬間をもらえました

岸中の声は
甘くて
少し幼い感じがしました

カッキーをドラマで見るのも
とてもいいものだと思いました




posted by 紫 at 05:18| 大阪 ☁| Comment(0) | 柿澤勇人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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