2018年03月18日

屋根の上のヴァイオリン弾き 平成30年1月 梅田芸術劇場

席は12列中央下手寄り

前の人の頭で
一部見切れました


ネタバレしています
バイオリンと楽譜.jpg




ミュージカル
屋根の上のヴァイオリン弾き

平成30年1月6日 12時公演

梅田芸術劇場







原作(以下、敬称略)
 ショーレム・アレイヘム
  ""Tevye der milkhiger"(牛乳屋テヴィエ)より

脚本
 ジョセフ・スタイン


演出




あらすじ】

ロシア革命前夜の小さな村に
ユダヤ人たちが暮らしていた

牛乳屋のテヴィエも
貧しいながらも
神様を信じて
妻と5人の娘と
日々の生活を営んでいた

娘たちには
学者や金持ちなどと
幸せな結婚をしてほしいと願うテヴィエ

そんな親の心配をよそに
実は年頃の上の3人娘たちには
それぞれ気になるお相手ができていく

テヴィエのおもしろさでユーモアにくるんだ
常につきまとう生活苦の環境と
不穏なユダヤ人排斥の背景に
おしながされるような人々のいきざまを
観客に訴えかけてくる
世界的名作ミュージカル

屋根の上で
下に落ちないように気をつけてヴァイオリンを奏でるような
ユダヤ人の様子が
タイトルにこめられている




森繁久彌版】

屋根の上のヴァイオリン弾きは
テレビで見た程度でした

私は積分の予習中で
テヴィエは森繁久彌さん

積分ということは
私は高校生だったのだと思います

家のちっさいブラウン管をチロチロみながら
しかも積分を予習してるから
ストーリー追っかけるだけみたいになりましたし
いつか舞台を生で見たいなあと
心に誓ったものです

30年以上たってしまいましたが
大好きな市村さんのテヴィエで
実現しました




宝塚】

帰りの出口に向かう
込み合った通路で
生徒らしき2人組の後ろ姿をみかけました

背中と後頭部のみで
顔が見えず
真後ろに行って話し声で判断しようとしたのですが
全く聞こえず

うまく2人を抜く流れになったのですが
さすがに
振り返って顔を確認するという無礼をはたらく勇気ももてず

これを入力している今現在
この日に生徒が来ていたという話題が
ネットで探しきれませんでしたので
もしかしたら
背の高い
短髪で
茶髪と金髪の
一般の女性2人だったのかも
…ってそんな訳ないですね、
誰と誰だったのかなあ





出演】



テヴィエ

信仰心に篤く
よく聖書から引用をしています

神様に話しかける時
必ず
客席下手側奥の天井ら辺に目線を向けていました

そこに
テヴィエの神様がいたのですね

何をしゃべってもユーモラスな
正親さんのテヴィエ

アドリヴっぽいセリフも
多かったように思います

ひたむきに生きる姿に
笑ったり考えさせられたりしました

↓ 私がみた直近の市村さんの舞台、これも笑ったな




ゴールデ

お祈りの時の歌
素晴らしかった

ツレちゃんは
ここゾッ!というときに
威厳オーラを客席に放ってくれます

↓ この時もそうでした


今度は
どこでツレちゃんに会えるかな…



ツァイテル
実咲凜音

結婚式の場面は
とても綺麗でした

しっかり者の姉が似合います

宝塚を退団したところではありますが
私がみりおんを見たのは
屋根の上のヴァイオリン弾きより
4年以上前…

↓ ネタバレ


また
舞台でみりおんを見ることができて
嬉しい



ホーデル
神田沙也加
…ツイッター

さあやは
声がかわいい

まろやかと言いますか

去年4月にみた舞台のころ
ちょうど結婚したさあや

↓ ネタバレ


新婚生活は
さあやの仕事に
必ずいい影響を与えているはずです



チャヴァ
唯月ふうか

三女で
上の2人より幼い感じ

でも実は
いちばん大変な結婚をするチャヴァ

本は助けになります

どんな困難も
読書好きなチャヴァは
夫と乗り越えていけたはず



モーテル

ペコペコしてて
高い声を出す前半の様子が
ツァイテルと結婚してからの
安定した雰囲気と違いすぎて

結婚したかってんや
必死やってんや

とよく分かりました



パーチック
広瀬友祐
…ツイッター

広瀬くん、
あいかわらず
顔、整ってる~

直前の舞台でも
私は
そればっか見ていました

↓ ネタバレ



フョートカ
神田恭兵

読書の好きなチャヴァと
恋に落ちる
ロシア学生のフョートカ

恭兵くんが小柄なので
チャヴァのふうちゃんとはとてもお似合いで
しかも
いかにも
勉強好きなまじめな学生に見えて
恭兵くん
はまり役に思いました



ラザール
今井清隆
…ウィキペディア

もともと
テヴィエとは仲が悪く

ツァイテルと結婚できると思ったから
テヴィエとは
対立するのをやめたのです

ツァイテルと破談になったら
今まで以上に
険悪になるでしょう、普通

ところが
ツァイテルの婚礼に出席してました

しきたりは大変ですなあ…

味のある
いがみ合っていても
心の中では
テヴィエに敬意を払うラザールは
ステキでした

↓ 最近はこんなすごい今井さんを見ました




司祭
青山達三

ユダヤの人々にとって
信仰は大切

この司祭は
人々から敬われ
みなのよきリーダーでした

時々ボケの演出も入って
笑いました



巡査部長
廣田高志

ユダヤ人を追い出す命令が出て
執行します

でも
テヴィエのことを友達と呼び
迫害も緩やか

悪い人じゃないのが救いの気分

ユダヤ人を退去させた人々の中には
ユダヤ人に
なんの恨みもなく
むしろ友好関係にあった
彼のような人が
多くいたに違いありません



イエンテ

仲人を趣味としている
高齢女性

わざと高音でセリフを言って
高齢者感をだしているのかと思ったら
洸子さん、えっもうこんなお年

いやいや
役者に年齢なしですけれども…



クラリネット楽士
品川政治

役者さんではなく
ホンマもんのクラリネットの人です

演奏する役で、
実際にクラリネットを奏でていました




ヴァイオリン弾き
日比野啓一

いつも屋根の上で弾いています

つまり
タイトル・ロールでは?

主役はこの人じゃないのか
…とツッコミ入れたくなりました



ツァイテル婆さん
北川理恵
…ツイッター

長女ツァイテルの結婚相手は
モーテルがいい

亡くなったツァイテル婆さんが
夢に出てきて
こう言った

テヴィエが
ゴールデを説得する方便に使った
親戚の婆さん

あのドタバタした
夢の再現は
ツァイテル婆さんのおかげで
とても楽しい場面になっていました



フルマセーラ
園山晴子

ラザールの亡くなった妻で
凄いメイクでした

だれか足役の人がいたと思いますが
それに乗っかって
背の高い
怖い、いやおもしろい亡霊でした



アブラム
石鍋多加史

本屋



モールチャ
祖父江進

酒屋の主人



メンデル
司祭の息子



ナフム
山本真裕

ホームレス


板垣辰治




大森輝順



小南竜平
…ツイッター



柴崎義則



下道純一



白山博基


仙名立宗
…ツイッター



楢木和也



畠山翔太



加藤恵利子




倉澤雅美
…ツイッター



斉藤綾香
…ツイッター



真田慶子




菅原さおり




鈴木結加里



横岡沙季







帰りのロビー通路で
あの時代の悲惨さについて
語りあう人の声を聞きながら
出口にむかいました

原作が出版されて
100年以上、
ミュージカル上演されてから
50年以上たちます

感動とともに
いまも
自分の意志で自分の人生を歩けない人々が存在することを
忘れてはいけないと強く思いました

posted by 紫 at 22:32| 大阪 ☁| Comment(0) | 演劇・役者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください