2017年12月21日

人間以前 フィリップ・K・ディック:著

子供の頃から
ホラーや不思議な話の好きな私は
子供用に書かれた大人の小説をよく読んだ


ネタバレしています

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短編ばかり集めた
そんなジュブナイル向けの中に
本作の「地図にない町」が入っていて
今でも"メイコン・ハイツ"って響きが
脳内駆け回る事がある、いやホンマ

こんなオチだったのか、
子供用のは
主人公が読者と一緒に理不尽に気づくような書かれ方だったが
主人公、しっかり不思議に取りこまれてて
当然だが、ずっといい、この方が

それ以外では「妖精の王」が
ユーモラスで人情あふれてて好き

後は、皮肉な
そこはかとなく世情や時代に反骨ムードを持ってるのを醸し出していて
あまり私は好きじゃないかな

パターンとしては
導入から最初の展開までのながれが
どんどん違う話になっていくというか
この形式は面白かった

それと
女性の描かれ方が酷い気がする

著者は
我々女子になにか恨みでもあるのかいな


読了:平成29年12月7日




posted by 紫 at 06:35| 大阪 ☀| Comment(0) | 翻訳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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