2017年10月17日

危険な斜面(松本清張没後20年特別企画) 渡部篤郎 出演ドラマ感想

BSフジで視聴

ネタバレしています


夜桜.jpg



原作は松本清張

本放映
平成24年9月30日
フジ系列


人名は一部敬称略にて


ドラマの流れ】

渡部篤郎さんは
政治家(品川徹)の娘(大路恵美)の入り婿で、
妻の姓を名乗っています

厚木工場に配属され、
小田原の妻のでっかい実家に同居で
いちおう平和に暮らしていました

新規採用の研修係だった独身の時、
新人女性(長谷川京子)と恋仲になり、
その後わかれたものの
いままた
11年たって再会

よりが戻って
不倫関係になります

女は
会長(中村敦夫)の秘書になっていて
女の作戦で
渡部さんは会長と繋がることができました

東京本社勤務で
出世路線にのりはじめたのです

こうなると
仕事も
結婚生活も
捨てがたい

いやむしろ
出世をめざしたり
お義父さんとの関係もよくしたい

そんな時、女が
妊娠したとか
一緒になろうとか
いいはじめます

不倫旅行の旅館での女の発言に
青ざめる渡部さん

オーバーなビビり方でもなく
でも確実に
え…どうしよ
となっている顔

こういう表情が絶妙です

日を改めて
いつも2人でデートする隠れ家レストランで
渡部さんは
2人が一緒になるために
愛人関係である会長と別れるように促し、
同時に会社も退職したらどうかとすすめます

妻にきっちり話をするので
それまでは
目立たないようにしようと提案します

この辺りから
ドラマは視点が変わります

渡部さんの目線で進められていたのが、
女を慕っていた
会社の出入り業者(溝端淳平)が
ストーリーを動かしていきます

女性の遺体が発見され、
身元の判明以降
犯人を追う警察と、
溝端くんが
渡部さんを追いつめていきます

グイグイとジワジワと
溝端くんに迫られてくる
渡部さんの恐怖が
こちらにも伝わってきました

そして
ラストシーン

溝端くんが
脅迫者のふりをして
渡部さんにお金を持ってこさせました

本当に500万円でいいんだね

渡部さんは
このセリフで
陳腐なヤカラに
なりさがったように見えました

会長や
出入り業者の若者を
手玉に取っていた
才知にたける女を、
骨抜きにさせた
ステキな渡部さんが
しょうもないヤツに見えました

視聴者を溝端目線にして
渡部さんの終焉を着地点とした演出の中で
それでも私は
逮捕されるだろうけれども
なんとか切り抜けてくれたらいいなあと思って見ていたのですが
ここにきて
しょうもないヤツに見えました

作り手の巧みさのたまものではありますが
渡部さんの芝居のなせる業でもあると思います

それと
最初のシーンで
渡部さんが
自販機の下に500円玉を落としてしまい
出入り業者の溝端くんが
拾ってくれようとしたときに
時間がないので
拾えたら君が持ってっていいなどといって
去っていった時
溝端くんはカツンときてましたね

溝端くんが拾い上げた500円玉は
平成二十年製造のものでした

ドラマの最後のシーンで
連行される渡部さんに
溝端くんが
あなたのですと返す

確かに、
平成二十年製造の500円玉でした

渡部さんは
500円を落としたことは覚えていたかもしれませんが
溝端くんの顔は忘れていたでしょう

危険な斜面を転がり落ちてしまった
男の物語にふさわしい
象徴的なラストシーンでした




ファンとして】

ラストシーンで
渡部さんが泣きます

逮捕されたことで
愛人を殺した意味がなくなった

仕事も
妻も子も
何もかも失くしてしまった

テレビのニュースも見てたでしょうしね、
遺体に妊娠の兆候はないっていうところ、
女のかんちがいか
企みなのかわかりませんが
殺害の強烈な動機になってしまったところも
実はちがったと知っていたでしょう

序盤に
渡部さんが女と再会して
食事に行きます

女は
元カレである渡部さんを
ベタぼめ

まだこの時は
よりが戻っていないので
お互い気持ちのいい距離感があります

渡部さんが
ほめられて
はにかむ表情が
とてもいいのです

泣き顔と
はにかんだ顔が
最近の渡部さんではあまり見られないものだったので
ファン心をわしづかみにされてしまいました

あの不安感をあおるテーマ曲と共に
わすれられないドラマになりました



視聴完了:平成29年10月12日

posted by 紫 at 07:01| 大阪 ☁| Comment(0) | 渡部篤郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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