2017年06月25日

静かなる炎 フィリップ・カー:著

ネタバレしています


国旗 アルゼンチン.jpg


アルゼンチンに
ナチの残党が移り住んだというのは
初めて知った

主人公がユーモアに富んだ台詞を
次々繰り出して
一見悲惨なストーリーに
あまり
深刻にならないような効果を醸し出している

1950年アルゼンチンの事件を
1932年ベルリンの事件に絡めてくるので
帰りの電車で読んで
入浴後に髪を乾かしながら読む的な
時間の経ち方をしたら
時代と場所がごっちゃになる事もあったが
両場面ともの真相解明もなかなか面白かった

あまり好きじゃない女性が
どうなるかを
完全に描かれずに
読者が容易に顛末を想像できるラストにしてあるが
好きじゃないながらも
主人公の気持ちもおもんぱかって
何とも言えない
ズシーンとした重さを貰ってしまった、
この読後感も
なかなか良かった





視聴完了:平成29年6月18日


posted by 紫 at 09:13| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック