2017年03月20日

Zの悲劇 エラリー・クイーン:著

 ネタバレしています
鉄格子.jpg




1933年の
謎をとく役がドルリー・レーンのシリーズ

レーンの推理で
犯人は3人のうちの1人
…という表現が
何回も出てくるが
その3人が誰やねんとずっと不思議やった

語り部の女の子を
こらアカンやろと思ったのは
お金の亡者の女性を
老いぼれ女と言ったり
死刑囚の事を
つまらぬ人生を送ったと決めつけたり
残念な亡くなり方をした人の事を
無用の長物などと言ったり
人前で口紅を塗ったり
無実だからその人を逃がすとか
この子がうちの子やったら
もう、許さんで

ただ、この子
もし自分が間違っていたら
貴方の帽子を大通りで食べてみせますわ
とか言うてたとこ、
どんな表現やねんと笑った

警視を引退した
今は探偵になってる人に
みんないつまで警視って呼ぶんかな、
この探偵も否定せんし、
自分で警視っていうし(汗)

右利きだと右足がきくって理論、
眉唾っぽいし
真相を解くヒントの箱が
海に関係あるなんて
伏線すら張られてないし、
推理小説としてどうやねん、
頼むで、エラリー・クイーン(涙)

死刑執行の場面は
緊迫感に溢れていて
実際、取材したりしたんやろなあ、
ここだけでも
この小説は値打ちがある

時代を感じたのは
奇怪なもののたとえに
女流飛行家とズールー族の娘が出てきたとこで
現代なら偏見極まりないとされるだろう

大理石だけを売る業者が出てくるが
当時は
それで生計がたつ程の業種だったのかな

何より、
レーンがマニキュアって
男性やし
爺さんやし
これがこの頃は当たり前やったのかな


読了:平成29年3月9日

posted by 紫 at 05:55| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 翻訳推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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