ネタバレしています
1971年の作品
書けなくなった作家が出てくる小説は
数々読んだが、
意外性はないものの
今作の書けなくなった理由は
初めてだった
探偵の位置にいる主婦は
この人には二面性があって、
彼はそれに気づいていない
など、
人物観察、分析が鋭い
結婚詐欺師と呼ばせて貰うが
そいつの共犯者は
翻訳者は
男とも女ともとれる訳し方をしているが
こんなんする必要、あったのかな、
なんで男女どちらにもとれる訳し方したんやろ?
探偵位置のもう1人ともいえる
主席警部が
話を聞きに行った書けない作家から
ウイスキーを勧められた時
それよりも
作家の食べ残したサラダが
ちょっとでいいから欲しいなあ、
朝から何も食べてないから
…と内心考えてしまう下りは
笑いがこぼれてしまった、
そもそもこの主席警部
捜査、つまり仕事どころじゃない状態なのが
既にわらけてしまう…
それにしても
誰にも
人を見下したり馬鹿にしたり
そんな事をする権利なんてないな、
だからって死んでもいいとは思わないが
私は
人を見下したり馬鹿にしたり
絶対しない人間になりたいなあと
それが読後の率直な感想かなあ
読了:平成29年3月2日