2017年03月09日

悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル:著

💡 ネタバレしています

マタニティフォト.jpg

「その女アレックス」は
「悲しみのイレーヌ」の続編で
そんなことを知らない私は
先にアレックス読んでしまってた…

終始、悲惨なのにユーモアに満ちていて
クスッときたり
ニヤッときたり

アレックス以上に
主人公の警部の背の低さが強調され、
悲喜劇に描かれていた

警部とその父の場面は切なかった、
私と
この間、救急搬送された老母に重なった

1863年の衣装が出てくるが、
流石、フランス、
日本でいうたら新選組ができるかできんかの頃やろ、
その頃の着物が残ってるって事やろ

アレックスで
以下の2名のネタバレをうける羽目に

イレーヌでどうなったか
しつこく何度もアレックスで書かれていたAさん

アレックスにでてこない事で
なんかあったなと推察されたBさん

この上記2人共
警部と密接な関係にある人々で
アレックスとイレーヌの出版社を
終始、恨みながら読み進んでしまった

Aさんがイレーヌで登場するたび
この場面で そうなる のか、
いや違った、
の繰り返しになってしまった

Bさんは
ああそんな事があったの、
で留まらず、
もっと凄い事になるえげつなさやった、
こっちはネタばれてても
想像以上だったからまあいいか

そもそもこのイレーヌ、
最初っから最後まで
読者を騙しているから凄い、
これは
アレックスを先読みしてしまって
残念な思いをする全ての人にも
満足な騙しだと思うから、
諦めずにお読みくださいと勧めてみたい

📖

読了:平成29年2月17日
posted by 紫 at 05:25| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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