2017年03月03日

デビルズ・ピーク デオン・マイヤー:著

💡 ネタバレしています
檻の中にいる黒人男性.jpg


子供虐待者を
アセガイという槍で殺害していく男、
魅力的な娼婦、
アルコール依存から妻に暴力を振るうドメバイ刑事

それぞれの目線で話が進み
グイグイ引っ張られた

南アフリカにも日本の車が蔓延してる
マツダ、イスズ、ニッサン
そして何度も登場したトヨタ
恐るべし日本の車メーカ

アパルトヘイトが撤廃された南アフリカでは
白人、黒人は
今でも
差別ではなく
パカッ!と生活圏が分かれており、
これに
カラードという混血層が混じり合い、
子供虐待者を殺害するアセガイマンの
殺しのルートにも
非常に影響していた

アセガイマンは
優良な元兵士だったのに
虐待者を懲らしめに行く時は
素人のように
探りながら行ってたが
ここだと黒人の自分は目立つ、
などの判断をしていた

依存症刑事の部下が
黒人と言わずに
「緑人」(日本語でもなんて読むかわからん)
という場面があるが
アパルトヘイト時代の映画に
黒いんじゃなくコーヒー、
白人はピンク
という台詞があったなと思い出したが
緑て…(汗)

依存症刑事の担当していた事件で
スーパーの広報者に
囮捜査を説得していく一連の場面は
ユーモアたっぷりで楽しかった

飲まなければ
依存症刑事は愉快な奴で
道の名前にツッコミいれる所
鷲の巣…ここでは鷲は死に絶えた
サセックス丘…平地だ
見晴らしが丘…薄汚い場所だ
みたいな感じで
笑える

その刑事は
捨て鉢になって何度も飲もうとするが
ある場面で
妻に追い出されて殺風景な
仮の住まいのご近所さんが
美味いカレー「ライス」を差し入れてくれて
飲まないですんだが
それにしても
南アフリカは
カレーライスを食べるんか?

アセガイマンも
娼婦も
依存症刑事も
みんなわが子を愛している

それが一貫して
溢れている物語だった

南アフリカの話、
初めて読んだが
面白かった

📖

読了:平成29年2月10日

📖



📖



posted by 紫 at 05:22| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳サスペンス小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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