席は
2階5列中央
上手寄り
私の前が通路になっていて
直前に遮るものがなく
いい感じでしたが、
オペラグラスは必須でした
💡 ネタバレしています
2016年 春興行
劇団☆新感線
いのうえ歌舞伎
《黒》BLACK
乱鶯
平成28年4月23日ソワレ
脚本(以下、敬称略)
倉持裕
…ウィキペディア
演出
いのうえひでのり
…ウィキペディア
時は江戸時代
盗賊の
鶯の十三郎は、
与力の黒部健四郎と通じていた子分に
裏切られ、
瀕死の重傷を負った所を
幕府目付の小橋貞右衛門に助けられた
居酒屋鶴田屋に預けられた十三郎を
手厚く看護したのは
大将の勘助と
その妻のお加代
貞右衛門は十三郎に
足を洗い、
鶴田屋で働くよう促す
傷もいえた十三郎は
勘助夫婦と貞右衛門に感謝しながら
板前として鶴田屋で働く
名前も
源三郎と名乗っていて
身元は隠していた
やがて勘助は亡くなり、
女将のお加代と
鶴田屋を守っていく源三郎
夫亡き後
お加代は
源三郎を頼りにし、
いつしか
「女将と板前」
以上の気持ちを持つようになった
そして
貞右衛門に助けられて
7年が経った
貞右衛門の息子で
御先手組組頭の勝之助が
火縄の砂吉という盗賊を追っていると知り、
恩返しのつもりで
勝之助に手柄を立てさせてやろうと
源三郎は動き始める…
悲喜劇の丹下屋
火縄の砂吉は
呉服屋の丹下屋を狙っていました
板前の腕を見込まれた源三郎には
前々から
丹下屋からオファーが来ており、
勝之助に手柄を立てさせたい源三郎は
源三郎の弟子という触れ込みの勝之助と共に
丹下屋の厨房で板前をしながら
まあ若干、
それぞれの思惑は違いましたが
砂吉案件のために
裏でも動きました
勝之助は偽名を使い、
勝太郎と名乗りました
勝太郎は下っ端で料理もできず、
不器用なのに
侍ことばを使うので、
できない子が偉そうな感じに見られ、
客席の笑いを生みました
バレてないのが奇跡のようだという
源三郎のモノローグが入ると
一層
笑いが大きくなりました
憎めないヤツとして
丹下屋のみんなに可愛がられた勝太郎
これがあったから
砂吉一味が
丹下屋を皆殺しにする場面は
悲惨で凄惨で、
辛さが一層、
重くただよいました
勝之助が1人で戦って
たった1人だけ助けることができたのが
女中のおりつ
正体を明かしてから
丹下屋のみんなは
小橋様と呼んでいましたが、
落命した勝之助に取りすがって
泣き叫ぶおりつの
「小橋様ぁぁぁ…‼」
という
胸をえぐる程の絶叫が
梅芸に響きました
出演
小橋勝之助
大東駿介
…ウィキペディア
コミカルもシリアスも
どちらの芝居も巧かった~
乱鶯の登場人物では
小橋様が一番好きかも
火縄の砂吉
橋本じゅん
徹底的なワルもん
罪もない女の子を
親切に扱ってから、
だまして
女郎屋に売り飛ばす下りは
砂吉の人柄を
よく表していました
十三郎に
丹下屋の図面をかいてくれと頼んだのは
騒がれると面倒だから
まず寝込みを襲って
皆殺しにしてから盗みにかかるためと
丹下屋で最初に侵入した部屋で分かります
笑えないじゅんさん
いや、砂吉
でも
しびれるほど
カッコいいワルもん
砂吉はそのくせ
甘党で
団子とか飴とか好きなのも
面白いキャラ付けですし
伏線🚩になってもいました
砂吉は
十三郎が丹下屋に板前で入り込んだのは
自分が頼んだからと思い込んでます
お礼のつもりで
長いクシの飴細工を
十三郎に勧めて断られたり、
別の日にも懲りずに
十三郎に団子勧めて断られたりが
徹底ワルとのギャップで
かわいらしく見えました
※伏線🚩の説明
鶴田屋が住居になっていて
源三郎は
鶴田屋から丹下屋に通っていました
砂吉の丹下屋襲撃の前夜
源三郎が鶴田屋に戻ると、
例の宿敵の与力の黒部が店に来ていて
帰るとこでした
やり過ごした源三郎は
黒部が去った席に
長いクシが残されているのを発見
鶴田屋は
こんな長いのは使っていません
お加代に
黒部には連れがいたと確認した源三郎は
一言、
「飴細工…‼」
と言いおいて
慌てて
丹下屋に駆け戻るという場面になります
砂吉は徹底したワルですが
黒部は幕府当局の立場を利用する
また別の許せなさを香らせたワル
押し込みの日が明日だと
小橋様から報告を受けていて、
奉行所に漏れていることを
砂吉に伝えた
…という事が
あのクシの場面で伝わるという
何とも
ジワジワ恐怖を感じました

橋本じゅんブログより
追憶準社員扱いの日々
お幸
高田聖子
しっかり者の丹下屋の女将は
独りで店を切り盛りして
勤怠管理から危機管理もして
頼りない旦那を立てて
虫の息で
1人でも多く助けてと小橋様に頼んで
砂吉一味に一斉に刀を突き立られて
絶命して
丹下屋の女将は
最期までカッコよかった
高田聖子ブログより
コクがあるのにキレもある
勘助
粟根まこと
…ウィキペディア
勘助は死んでるのですが
幽霊で出てきて
源三郎に
未亡人になったお加代と一緒になってと
頼みます
源三郎にだけ
見える幽霊です
基本はその依頼メインですが
何度も出てきて折々に話したり、
都合が悪いと出てこないとか
死んでから面白キャラでした
新感線の舞台を見た‼
…と
久々に言える舞台でした
2日前から咳が出始め、
少し笑っただけで咳が止まらないので
心を落ち着けて
のど飴なめながら観劇しました
乱鶯とは
この舞台では
"みだれうぐいす"
と読ませていますが
本来は"らんおう"と読み、
夏になっても鳴く鶯のことで、
十三郎は
往生際の悪い鶯と呼び、
丹下屋での砂吉たちとの一戦に
往生際の悪い自分として
重ねていました
ところで
通常の新感線だと最後は
お加代も源三郎、いや鶯の十三郎も
死ぬと思うのですが
死にませんでした、
厳密には
死ぬ場面をやらなかったと言いますか…
おりつ以外の丹下屋関係者と
小橋様は
砂吉一味に、
そして砂吉一味も
最後には十三郎に全滅させられました
今回は中島かずきさんでなく
倉持さんの脚本でしたが
それでも新感線ですから
登場人物みんな死んでも
おかしくなかったので
良かった、せめてそこだけでも…
その他の出演者
丹下屋総兵衛
逆木圭一郎
ブログより
いよいよ「乱鶯」大阪公演初日です
十三郎の子分/鶴田屋の客/回向院の男
丹下屋奉公人/他
工藤孝裕
ブログより
ルボタンライン
同心/お付きの侍/砂吉の手下/黒装束/他
縄田雄哉
ブログより
大阪入りと告知
鶴田屋の客/相撲の見物客/丹下屋女中
南口奈々絵
ブログより
休演日の過ごし方
鶯の十三郎
古田新太
…ウィキペディア

お加代
稲森いずみ
…ウィキペディア

おりつ
清水くるみ
…ウィキペディア

小橋貞右衛門
山本亨
…ウィキペディア

黒部源四郎
大谷亮介
…ウィキペディア

彦衛門
右近健一
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太兵衛
河野まさと

お春/お照
村木よし子

半助
インディ高橋

おとき
山本カナコ

弥吉
礒野慎吾
…ウィキペディア

松下新五郎
吉田メタル
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お竹/お夏
中谷さとみ

おさ多
保坂エマ

なまずの又次
村木仁

真造
川原正嗣
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鶴太郎/十三郎の子分/相撲の見物客
丹下屋奉公人/他
武田浩二

酒井達之進/鶴田屋の客/団子屋
丹下屋奉公人/他
藤家剛

同心/鶴田屋の客/回向院の男
丹下屋奉公人/他
加藤学
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同心/砂吉の手下/丹下屋奉公人/黒装束/他
井上象策
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同心/鶴田屋の客/相撲の見物客
丹下屋奉公人/他
菊地雄人

同心/砂吉の手下/丹下屋奉公人/黒装束/他
南誉士広
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同心/鶴田屋の客/砂吉の手下/丹下屋奉公人
他
熊倉功
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同心/回向院の男/商人/丹下屋奉公人/他
藤田修平
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佐吉/丹下屋奉公人/鶴田屋の客/里装束/他
下川真矢
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同心/鶴田屋の客/飴売り/丹下屋奉公人
永滝元太郎
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十三郎の子分/鶴田屋女中/小坊主/黒装束/他
関田豊枝

鶴田屋の客/回向院の女/丹下屋女中/黒装束
金田瀬奈
twitter

鶴田屋の客/野菜売り/丹下屋女中/黒装束
高嵜百花
