2015年12月02日

剣客商売2(ドラマ) 平成27年秋の感想 渡部篤郎ファンとして

平成11年12月から翌3月まで
フジテレビ系でオンエアされた
剣客商売2(ウィキペディア)

 

当時は渡部篤郎さんが見たくて
見ていましたが…

 

💡 剣客商売1と2
   ネタバレしています

 

 

今回は、ケーブルテレビの
ホームドラマチャンネル(ウィキペディア)
H27年9月から11月に

オンエアされた分の
イマサラ感想になります

 

 若かったあの頃

 

16年前の本放映時には既に
渡部さんのファンでした

 

ですが、当時30代だった私には
池波正太郎作品の良さも、
剣客商売のドラマの良さも、
いや、もう
時代劇そのものの良さも
理解できませんでした

 

当時は挫折して、
第2シリーズは
何話まで見たのかも
記憶に残っていません

 

 若いからじゃなかったか

 

ケーブルテレビでは
剣客商売のいずれかのシリーズが
そこそこ常に
オンエアされています

 

それでも、何度も録画するのですが
やっぱり挫折して
いつの間にか
見なくなっている番組でした

 

 シリーズ1・2制覇

 

今回はホームドラマチャンネルで
夏ごろにオンエアされていた
第1シリーズから
初めて欠かさず見ていました

 

1は、

〝藤田まこと・渡部篤郎主演〟

と謳っていますが
実質はほとんど小兵衛役の
藤田さんが主役

 

渡部さんは
出番も、さほど多くありません

 

ところが

 

2は、違いました

 

 1シリーズってのがあったのか

 

ここで、私、
また勘違いをしていたことを告白します

 

本放映当時は1や2があるのも知らず、
挫折してしまった2が
独立した剣客商売だと思っていたのです

 

私が渡部さんのファンになったのは
1と2の間の
「ケイゾク(ウィキペディア)」ですので
まあ、そんな勘違いもあり得るな
…と今になったら思います

 

 イマサラ感想

 

そして今回は
2を見直しての
いえ、殆ど初見に近いのですが
その感想を書きたいと思います

 

 大治郎の渡部篤郎化

 

1に比べて
2は渡部さんの出番が
激増している感じです

 

雰囲気も話し方も
薄いイメージだった1とは違い
渡部篤郎オーラが強い大治郎です

 

TBS「ケイゾク」が
渡部さんの出世作となったことも
2に影響したのかもしれません

 

静かでマジメな大治郎は
渡部篤郎カラーが前面に出た
大治郎になりました

 

2の第1話では
小兵衛が出て行ったと
大治郎にとっては

義理の母になるおはるが
大治郎に言いに来た時も

 

「出て行った

 

と、そないにコミカルに言うか、
と驚くほどのリアクションでした

 

1話からこれでしたので
この後、
回が進むごとに
大治郎が崩れることがあっても
私も動揺しなくなりました

 

田沼意次の娘で
武芸に生きる三冬が、
(1シリーズに続いて2も)
道場の門弟が1人もいない大治郎を心配し、
門弟を世話した回でも、
大治郎は、この子に
いきなり重たい刀で
2000回の素振りをさせる稽古を
命じます

 

「今、何回しましたか」

 

と門弟に聞くも

 

「100回ほど」

 

と門弟が答えたら、

 

「じゃあ、あと1900」

 

と答えるくだりなども
1ではあまり取りざたされなかった
大治郎の

朴念仁とも言える真面目ぶりが
面白く描写されてました

 

大治郎の親友が命を狙われている回では
仕官と
その家への婿入りが
重なったことへの妬みじゃないか
…と小兵衛に言われ、
大治郎が見に行ってみたら、
ショボい武家で、
娘もふくよかで
…いや、はっきり言っておデブさんで、
こら違うわとなる大治郎の
目がテン状態になるオチ

 

大治郎の旅先まで追いかけてきた
道場の先輩が
大治郎を江戸へ帰らせまいとする回も
先輩がほとんど大治郎に喋らせず、

 

「そうか、もう少しこちらにおるか」

 

と引き留めてしまうくだりも
大治郎のオタオタぶりに笑いました

 

この先輩は
蟹江敬三さんでした

 

 小兵衛に憧れる男勝りだったのに

 

原作では
大治郎は三冬と結婚するようです

 

そのためのステップとして
2では、
2人の絡みが所々
物語に散りばめられていきました

 

それらも、微笑ましいを通り越して
笑うしかない場面もはさまったりして

 

大治郎が、美冬に
借金をする回では
三冬もそんなにお金がないけど
多少なら都合つけたり
父の田沼に頼んだり
という前ふりがあり、
大治郎が

 

「3両を」

 

と頼むと、
三冬は3両など安すぎるので

 

「300両ですね?」

 

と聞き直しています

 

ちなみに、大治郎は

 

「300両

 

と、めっちゃ驚き、

 

「1両、2両、の次の3両です」

 

と説明していました

 

このコンビ、
キングオブコントで

準決勝くらいは
いけるのでは…言うてる場合か

 

料理のできない三冬が
料理屋のおかみのおよねに習って

一生懸命こしらえたお弁当を
差し入れる回では
夜遅くに小兵衛と大治郎父子が
張り込みをしてるところに来るものだから
三冬に大治郎は

 

「独りで来たのですか」

 

と聞き、
美冬がそうだと答えると

 

「危ないではないですか」

 

と怒って
女子・三冬を喜ばせてましたね

 

その弁当の味付けが濃かったり
魚の焼き加減を失敗してたりを
およねが作ったと思って
小兵衛がマズイとケナすのを
流石、大治郎は
作ったのが誰かわかっていて

 

「父上っ、父上っ…」

 

と、何とか三冬を傷つけまいと
必死に小兵衛に小声で合図をし、
小兵衛が気づかないものだから
慌てて食べ始めて、

 

「なかなかのものです」

 

「焼き加減が私には合っている」

 

とフォローをして
三冬が嬉しいやらほっとするやら…
という場面になっていて
ホッこりしましたし、
笑ってしまいましたし

 

  バイバイだい、バイバイ大治郎

 

残念だったのは、2で
大治郎役を
渡部さんが降板してしまったこと、
イマサラですけど

 

シリーズ3では
大治郎は不在、
4からは役者が変わってしまいました

 

大河の「北条時宗(ウィキペディア)」に
出るからとか

言われていましたが
実際はどうかわかりません

 

いつまでも25歳
(多分、数え年でしょうし)
を演じるのにも無理はあったと思いますし

 

でも、大路恵美さんの三冬と

不器用愛を深めて、育んで
結婚してほしかったなあ

 

それと、
1シリーズでは
小兵衛は大治郎を

 

「だい…」

 

と呼んでいたのに
2では

 

「大治郎

 

になってしまったこと、
これも残念に思いました

 

1では
図体ばかりが大きくて、
という表現を小兵衛もよくしていましたし
だいが命を狙われていると知った小兵衛が
みるみる老け込んで
陰で守ろうとする話があったり、
父としての関わりが好きでしたが、
2は大治郎も立派になり、
独立した大人2人の
話っぽくなっていましたかね…

 

 

 

原作やドラマのファンの人々からは
受け入れていただけないかもしれない
渡部篤郎ファンとしての
イマサラ感想でした

 

 

posted by 紫 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 渡部篤郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック