2011年01月25日

kisses(リリパットアーミーⅡ) H22年12月 HepHall

席は、E列中央上手寄り

 私の席から、壇上になっていました

💕

ネタバレしています

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玉造小劇店 配給芝居vol.5
リリパットアーミーⅡ
25周年記念公演第2弾
kisses
22年12月18日マチネ
HEP HALL

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作・総合演出(以下、敬称略)
わかぎゑふ(ありがと)

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岡部尚子(結婚のススメ) 
樋口ミユ(う ちゅう) 
横山拓也(嫁に来ない課) 

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演出
朝深大介(う ちゅう)
岡部尚子(結婚のススメ)
横山拓也(嫁に来ない課)

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わかぎゑふさんのオムニバス的スキットのありがとで始まり、以降、ありがとはそれぞれの作品の間に挟まり、最後にまたありがとで幕

 ありがと以外の順番は、嫁に来ない課、う ちゅう、結婚のススメ

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【嫁に来ない課】

舞台は居酒屋

 方言からして、四国のどこかのような感じでした

嫁に来ない課 とは、役所で結婚を促進する窓口のようなもの

 ここの職員が、いつもこの居酒屋に集まっています

これに、お店の独身のお姉さん(竹田桃子)と、男やもめのマスターとが絡んで、何じゃかんじゃの人間模様が面白いストーリーでした

 最後のkissは、お店のお姉さんとマスターでした

お姉さん、職員の間でもモテモテだったけど、マスターと元々両思いだったんだと分かって、我が事のように嬉しかったなあ

 芝居はいいですねえ、疑似体験できますもんねえ

それにしても、この日の直前にコンタクトレンズを飛ばしてしまって、度の合っていない眼鏡での観劇だった為、嫁に来ない課の男性陣は、コングさん以外誰が誰か分かりませんでした

 コングさん、ホンマにええ声ですわ、お顔がはっきり見えてなかったから声だけ褒めてるみたいになってますけど

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【う ちゅう】

近未来の、どこかの惑星

 自転車にテレビジョンを積んだおっちゃん(浅野彰一)が、子供達に始まるよと呼びかけます

昔の、紙芝居屋みたい

 テレビジョンの映像は、客席に背を向けられていて、お客には見えません

食い入るように、地球の映像を見る子供達、1人だけ女の子(谷川未佳)

 その内、エッチな場面も出てきて、お母さん達が慌てて男の子たちを連れて行ってしまいます

女の子は、中学生くらいでしょうか、お母さんが連れに来なかったので、おっちゃんの元に留まっています

 チューの練習をしたい

エッチな感じじゃなく、生きる為に必要な事のように語る女の子

 女の子は、正規のルートでこの星に来たのではないらしく、お母さんとホームレスのような生活をしているようです

戦時中の特高警察みたいなのが出てきます

 おっちゃんも不法にこの星に来たのかして、突然、特高に追いかけられ、抵抗した為、殺されてしまいます

kissの場面は、女の子と、おっちゃんの死体

 今の、美しい地球、自由な日本に住んでいる事が、実は幸せなのだと思いながら、この物語を見ました

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【結婚のススメ ~本気で○○な大作戦~】

小さい頃から仲良しの、お姉ちゃん(楠見薫)と弟2人(上田宏/上田康人)の物語

 3人が子供である事は、ランドセルを背負わせて表現していました

お姉ちゃんが結婚するまで、3人パワーで仲良しでいこうと、姉弟で誓います

 時の経緯があり、大人になったお姉ちゃんと、幼馴染みの男性(上瀧昇一郎)、学生服っぽい衣装の弟1人(康人さんの方)、そして、いまだランドセルのもう1人の弟(宏さんの方)

あの子だけ、どうしてランドセルの侭なんだろう、と疑問に思いますが、ラストに謎が解けます

 お姉ちゃんは、幼馴染み男性と今も仲がいい

彼には好きな女性がいます

 彼はその人の挙式に参列するのですが、彼女奪還作戦を2人で計画しています

でも内心、お姉ちゃんは彼の事が好き

 切ない思いを笑顔に隠すお姉ちゃんですが、結局、最後は彼とお姉ちゃんは結婚します

kissは、二人の弟がお姉ちゃんのほっぺに

 この物語が私、kissesの中で一番すき

ランドセルの弟は、お姉ちゃんの結婚を機に、行ってしまうのです

 ほっぺにkissの直前、弟同士でそんな会話があり、ランドセル君は、既にこの世の人ではない事が分かります

彼が子供の時に亡くなっているなどと、一言も台詞には出て来ません

 でも、それが十分、伝わります

そしてお姉ちゃんは、魂となった弟も、自分のほっぺにkissをした事に気づき、涙するというラストでした

 それも、お前もおったんか、などという無粋な台詞は出て来ません

全て、お芝居からお客に伝わるニクい演出でした

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【ありがと】

必ず出て来るのは、作家(谷山知宏)と、ブツブツ文句を垂れている引っ越し屋(野田晋一)

 引っ越し屋は、前のスキットの装置を転換する役割を担っています

上述したように、各スキットの間に挟まり、1つずつは短い

 この舞台そのものの冒頭が、小説家と最愛の女性(男女が何者かはここではまだ分かりません)とのkissで始まります

キツい女性編集者(わかぎゑふ)、旅行好きな不思議ちゃん的女性(美津乃あわ)、何でも理詰めで考えすぎてしまう女性(中道裕子)が、それぞれ1話ずつで作家とkissをして、女性が彼から去っていくのを、作家の独白で紡ぐ、とっても洒落た構成でした

 最後に、冒頭の女性が出てきて、彼女が実在する、作家の最愛の女性だと分かります

それまでの女性達との事は、作家の書く小説だったのです

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どの人のキスの場面も、全てキュンとなります

 エミさんは、冒頭もラストも美しいキスシーンでした

エミさんが出られるからと観に行きましたが、全編、大人がきゅんとなる、素敵な舞台でした

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E列は、段々の壇上になっていて、眼鏡の度さえ合っていれば、障害物が無く、良く見える席だと思いました

 ただ、お客の案内をする人、今までこの小屋でそういう人達がいた記憶がないので、リリパットアーミーⅡ絡みの人達かと思いますが、段々になった後列に案内する度、しつらえられた階段が揺れて私の座席に響き、めまい人間には結構こたえました

この公演終了の時間帯、丁度エミさんが物販の所にいらっしゃるとの事で、並ぼうかと試みましたが、既に長蛇の列でした

 めまいはしてませんでしたが、やっぱり自信が無く、そのまま帰宅しました

元気にさえなれば、また機会もある事でしょう…

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出演

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コング桑田

野田晋市

千田訓子

上田宏

谷川未佳

祖父江伸如

福井千夏

わかぎゑふ

美津乃あわ

浅野彰一

森崎正弘

谷山知宏

上瀧昇一郎

上田康人

山田かつろう

宮都謹次

竹田桃子

牧野エミ

楠見薫

中道裕子

posted by 紫 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・役者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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