2010年06月22日

一番の誕生日(よる芝居) H22年6月初日 京橋花月

佐藤太一郎企画その1

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💡 ネタバレしています

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今回は、ご一緒の方がいたので、席は内緒…

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京橋花月 6月よる芝居
一番の誕生日
京花(?)産婦人科バージョン.
22年6月11日ソワレ
京橋花月

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作・演出(以下、敬称略)
岡部尚子

 劇団空晴(ウィキペディア) 所属

blogより
美味しいご飯

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経産婦には、嬉しい物語でしたねえ

 子供達の出産の事を思い出したりしてました

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ニュースのアナウンサー以外は、全員関西弁の台詞

 大学を卒業しても仲のいい2人の先輩・1人の後輩、そして何者だか分からない男1人の、4人の男達が出てきます

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出演者

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ランディーズ高井

 よしもと新喜劇(ウィキペディア) 所属

大学生の時からの連れでもあるアカネの出産を、分娩室の前で待つ男

 アカネの子供の父親になりたい男

本当の父親に嫉妬し、何もかもひっくるめてアカネと子供を受け入れたいと決心している男

 何だか、高井さんにぴったりの役に思いました

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上瀧昇一郎

 劇団空晴 所属

blogより
初日明け!

 大学からの仲良しアカネの出産に、東京から夜行バスを飛ばして帰ってきた男

アカネの子供の父親ではないか、いや違う、いや違わんかもといった展開が、分娩室の前で繰り広げられる

 東京にいると東京弁を使っているとの事だが、大阪で、みんなと一緒にいると、大阪弁に戻る

大阪弁の台詞って、普通の役者さんが使われる場合は、とってつけたようなトーンがあるんですが、上瀧さんは芝居が自然でした

 タイトルの一番の誕生日とは、アカネの赤ちゃん誕生を示しているだけでなく、上瀧さんの演じた男の事も指してるのかな、と思います

大阪の父親は、男の誕生日である今日、くだらないメールを送ってきて、誕生日の「た」の字もメールに打たず

 去年の誕生日にも、くだらないメールを送ってきて、「た」の字もなく

息子の誕生日も覚えていないと、男は父親の事を嘆きます

 あんな親父になるくらいなら、俺は父親にならない方がいいと思っています

でも、誕生日だから、メールを送ってきたのじゃないのかとみんなに言われ、調べたら、彼が上京してからずっと誕生日にメールをくれていて…

 父親になるのも悪い事じゃないなと、思い返すのです

彼の、この一連の心境の変化は、物語の大事な軸になっています

 それと、私がこの脚本に好感を持った所は、独身者ばかりが出てくると、「子供」目線の内容になりがちなのに、ちゃんと親の立場が共感できる方向性も持ってる所なんですよね

親であればメールの下りで、お父さん、お祝い伝えてるやん、と気付きます

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小藪千豊

 よしもと新喜劇 所属

アカネ出産組に関わってくる、謎の男

 一番の誕生日は、元バージョンがあります

小藪さんが唯一、今回の京橋花月用に加筆された人物だそうです

 産婦人科の待合いでずっとヘッドフォンして、そのヘッドフォンも実は音楽機器に繋がってなくて、聞いてないふりして実はみんなの話を聞いていて、ずっと機嫌が悪そうで、あまりいい人物に思えない

最後の最後に、彼が何者か分かります

 不妊治療

産科と婦人科の入口が同じ京花産婦人科

 奥さんが妊娠・出産と思われて話し掛けられる為、ヘッドフォンをして聞こえない振り

ホンマは、二人だけでも十分幸せやけどな

って、名台詞

 京花バージョン用に加筆したなんて、考えられない程、もの凄い存在感のある役柄でした

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浅越ゴエ

 ザ・プラン9(ウィキペディア)

いい事ニュースのキャスター

 悪い事ばかりはニュースになる、幸せないい事のニュースはないという台詞が出てきますが、この物語は、言いたかった事の一つってこれかな、と思います

浅越さんはホントにラストのこの場面しか出ませんが、これが有ると無いでは、芝居の余韻や、全体の印象も、違ってきます

 少ししか出て来ないけれど、必要な役でした

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佐藤太一郎

 よしもと新喜劇 所属

おネエ系の人

 カミングアウトの切っ掛けは、大学の時にアカネ先輩から可愛いと言われた事

それまでモヤモヤと悩んでいたようだが、以降、吹っ切っておネエ系で来ている

 アカネ先輩の出産の為、分娩室の前で待っている

今回の観劇は、 この初日のチケットがまだ売れていないと、太一郎さんのお友達からお声をかけて頂いたのが切っ掛けでした

 太一郎さんは、毎週観ている新喜劇で出てくると、私のテンションの上がる役者さんの一人

うめだ花月の芝居もんでも、何回も太一郎さんを観ています

 目の輝きと、台詞を発する声に、底力のある役者さんです

エンディング(お笑いの場合はカーテンコールをこう呼びます)の時に、一番の誕生日を開演に漕ぎ着けるにあたっての謝意を順に述べ、お客に感謝の言葉を話す段になったら感極まって泣いてはりました

 チケットが売れてないと言われていた舞台でした

でも、立ち見まで出る初日となりました

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お客層は、ランニングシアターダッシュからの空晴ファンが多かったかなあ

 太一郎さんもダッシュ出身です

兎に角、今作で空晴に興味もってしまったし、舞台も勿論良かったし、益々太一郎さんが好きになったし、大収穫でした

posted by 紫 at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ザ・プラン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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