席は6列下手寄り
ネタバレしています
宝塚歌劇宙組公演
ミュージカル
シャングリラ -水之城-
シアター・ドラマシティ
H22年3月13日ソワレ
作・演出(以下、敬称略)
小柳奈穂子
核戦争後の、近未来の日本
水も汚染され、マトモに飲めない
なので、水源を支配する者が、絶対的な王として君臨していた
西の砂漠に倒れていた男(大空祐飛)が、旅芸人の一座に拾われる
彼は目が覚めた時、記憶を喪失していた
一応名前が必要なので、踊り子の美雨(野々すみ花)が「空・ソラ」と名付ける
空はお世話になったからと、身に付けていた首飾りを座長に渡そうと取り出す
美雨が、その首飾りを見て驚く
美雨が一年前に、恋人に贈った首飾りだったのだ
恋人はレジスタンスに身を任せ、王を倒すと言って東のシャングリラに出掛けていった侭、今も消息不明
なぜ空が、その首飾りを持ってるのか
空は、覚えていない
座長夫婦の息子でもある美雨の恋人を探しに、空と旅芸人たちは、シャングリラへ向かう
この東へ向かう一座のメインストーリーと平行して、挿入される幼い兄弟の話
この子たちには、病気のお母さんがいるらしい
この一家は、余所者らしい
その為に、水を恵んで貰えない
幼い兄弟は病気のお母さんの為に、水を強奪した
奪い返しに来た地場の人に、弟は目を潰されてしまう
のたうつ弟と、心配して介抱する兄
傍らには、地場の人と思われる、この子たちに水をあげそびれる、美雨らしき女性
空たちの話が進んで、次に兄弟の話が挟まった時、病気のお母さんは亡くなっていた
目が見えない弟を連れた兄が、同じような虐げられた余所者らしき人達と出会う
余所者の1人は、元傭兵らしい
兄は、弟の目を潰した地場の連中をやっつけたいので、元傭兵に戦い方を学ぶ
兄は、戦いの筋がいいらしい
幼い兄弟の正体、そして、空の正体そのものも、シャングリラで明らかになっていく…
という粗筋です
幼い兄弟の挿話は、全て伏線を張られてましたね
空たち一行がシャングリラに近付くにつれ、シャングリラの場面も挿入されます
シャングリラには、海・カイ(北翔海莉)とアイス(悠未ひろ)がいる事が分かってきます
海には兄さんがいるらしい、という辺りから勘のいい人は、あの余所者の兄弟は、空と海やわ~と分かった事でしょう
私、空があの兄だと物語で明らかになっても、
えー、弟は目が見えない筈やのに、海は見えてるやん
などと、呑気につっこんでいました
ちゃんと、と表現していいのか分かりませんが、ちゃんと海は目が見えなかったんです、変な日本語ですがニュアンスは伝わりますか?
海が部屋に単独で戻れずに連れて行って貰ったのは、単に、海が偉いさんだからだと思いましたが、海の歩行の仕方は、子供時代の弟ほどではないにしろ(子供・弟はめちゃめちゃ手を前に突き出して歩いてました)、前に手をやって歩いていましたし、よくよく見ると、海の北翔海莉さん、目を瞑っている感じでした
ホンマに、あんな前の方の席で観ていて、私は何も見えていなかったなー
本当に空は、空という名前でした
敵も味方も(空にとっては海・アイスが味方なのか美雨たちが味方なのかややこしい)空が記憶喪失と知ってるから、美雨が空と名付けた事に驚くんです
美雨が空と名付けた経緯とは、実は以下の流れの中、必然だった事が分かります
昔、幼い兄弟に水を渡しそびれた女性(と言うか未だ子供やったとは思います)は、やはり美雨でした
その時、弟が兄を空と呼んでいたのが記憶の端に残っていたようです
そして、空は多分、欧米の人
美雨が空と名付けた時、青い空のような目をしているからと言う理由を美雨は述べました
空と名付けられる事そのものが、空の正体の伏線を匂わせていました
シャングリラの舞台は、劇団☆新感線のようだなと、少し思いました
幼い時の空・海は、別人がやる事によって、或る意味、観客には後の空や海に繋がりにくくするトリックを仕掛けられていましたが、これは新感線が使いがちな手法です
海が目を潰されて痛がる所も、バイオレンスを上手に盛り込める新感線では、よく見られる光景でした
すみ花さんは、ダンスが綺麗ですね
冒頭の、空が一座に助けられる所を、美雨のダンスで現されましたが、美しい表現でした
空以外のシャングリラの、元余所者たちは、海も含めて全員死んでしまいます
でも、水源を解放するとか、要するに改心しての最期だったりなので、空と戦って死んだ感じではない
空も、記憶喪失前はシャングリラ派?だと思っていましたが、元々水源を解放しようとしていた事も分かったりして、空の今のイメージも崩れる事もなく
美雨のシャングリラに囚われの恋人も、同じく囚われていた浄水器開発の女性とええ感じになって、美雨は空とええ感じやし、思った通り、水源が解放されたら、それぞれ二組が、自分たちなりの生き方をええ感じに進めて行きました
唯、海が死んじゃったのは残念で悲しい
兄弟さえいれば、親がいなくても大丈夫だというフレーズが出てきましたが、うちの娘たちも、いつまでも仲良く暮らして欲しいな、など親目線でも観てしまいました
出演(宙組)
大空祐飛
野々すみ花
鈴奈沙也
蘭寿とむ
天羽珠紀
悠未ひろ
北翔海莉
十輝いりす
鳳翔大
花露すみか
蓮水ゆうや
純矢ちとせ
愛花ちさき
七海ひろき
藤咲えり
蒼羽りく
愛月ひかる
琴羽桜子
風羽玲亜
天風いぶき
舞花くるみ
笹良える
七瀬りりこ
結乃かなり
夢涼りあん
美月悠
風馬翔
彩花まり
実羚淳
真みや涼子

