著者はイタリアの現職検察官
無意識の証人
ジャンリーコ・カロフィーリオ:著
文春文庫から2005年12月発刊
本国イタリアでは2002年に出版されています
殺されたのが9歳の男の子というのに興味を持ちました
[E:book]
弁護士グイードは、好きな映画もハリウッド系なら、音楽もアメリカ系
イタリアってこういうタイプの人多いのかなー
グイードは妻と離婚してから、パニック障害のような気分障害のような状態になります
エレベータで発作に襲われてパニック症候群のようになったり、突然、涙が流れて泣き出したらいつまでもとまらなくなったり
彼が立ち直るのに随分と紙面をさかれていますが、一言で離婚するといっても、どれだけ別れた二人には心に傷をおうのかが本書でもよく分かります
立ち直ってからのグリードは、殺された男の子と仲良くしていたセネガル人のアブドゥの弁護を引き受け、無罪を勝ちとる為に静かな戦いを仕掛ける事になります
無意識の証人とは、そのものずばり、裁判のラストのキーワードになります
[E:book]
同じアパートに新しく引っ越してきたマルゲリータに、グリードは、裁判の内容を喋ったり、書類を見せたりしていますが、こんな事していいのかなと少し疑問に思いました
マルゲリータが弁護士資格もってるからいいのかな
[E:book]
無罪を勝ちとるのは困難な裁判
引き込まれて読んでいきましたが、やっぱり、子供が殺されたという話は、どんな結末にしろ、遣り切れませんでした
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