死のアニバーサリー
エイミー・ガットマン(Amy Gutman):著
原題は2003年に出版された The Anniversary
日本では集英社文庫から2005年発刊されました
[E:danger] ネタバレしています
粗筋
連続レイプ犯スティーブン・ゲージは11年前に死刑判決を受け、
5年前に刑は執行された
其の日を祝うかのような
差出人不明のメッセージを受け取った3人の女性
1人は
スティーブンの恋人ローラから話を聞いて
本を纏めたダイアン・マッシー
もう1人は
ステイーブンの当時の弁護士メラニー・ホワイト
そして最後の1人は
10歳のアナと暮らすシングルマザーのキャリー・セア
そして彼女たちは
まるでスティーブンの復讐のような凶事に巻き込まれて行く
惨劇の犯人は誰なのか[E:sign02]
キャリーとスティーブンとの繋がりとは[E:sign02]
10歳女子
アナはキャリーと
入っていいサイトとそうでない所の約束をしています
でもこっそり、アナは入ってはいけない所に入ります
ネット世代の、親への反抗ですね
ところで、アナが10歳だというのは、かなりの伏線ですよ
笑い処
保安官代理がダイアンの家に入った時
彼女が既に殺されてるだろう事が私にも分かっているので
悪臭はてっきり屍臭かと思ってしまいました
騙された[E:sweat01]
生ゴミを出さなかった為に生じた悪臭でした
死体が出て来るかと思ったら、生ゴミって…[E:sweat01]
ぞっとした事
ダイアンの死を知ったキャリーが、ショックのあまり
赤信号で渡り、もう少しで轢かれそうになります
こんな轢かれ方、此れだけで物語が書けるでしょう
今度はママも行こうよ
床の無いジェットコースターに乗って
5回も逆さまになった事を面白そうに話すアナ
其の様子を想像して眩暈がするキャリー
何もわざわざ危険な目に遭わなくても
世の中は危険な事がいっぱいなのに
…的な事を考える下りは、全く同感
吐いても宜しい
アナが親友のヘンリーと家出して
誘拐され、殺される直前まで行き、
キャリーの元に戻るまでの部分は
此の物語で一番好きな下りです
アナが居なくなって、
気分が悪くなって吐いてしまうキャリー
其れを拭く女性の警察官に申し訳なく思ったり
でも当たり前
このような時にこうなる母親は、たくさんいる筈です
お母さん、ハンカチのご用意を
遂にキャリーが真犯人に捕らえられ、
首を絞められて死ぬ寸前の描写
この時に考える事は、自分の事では有りません
アナの事
此処の短いキャリーの考えを書いた文章は
母親なら絶対泣きます
キャリーは、心が不安定な女性ですし、
不安定にもなろうかと言う事件が多発してたけど、
一方的ににアナに怒りすぎ
でも、実は
キャリーはスティーブンの恋人ローラで、
アナは彼の子供
少し厳しくなるのも、分からないでもないかな
でも、アナはそんな事分からないで怒られてますよね
それにつけても、毎度の事ながら
私は子供にどう接してるか
チョット考えてしまいました
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