写らなかった戦後 ヒロシマの嘘
福島菊次郎:著
平成15年7月に、大学図書から出版されました
著者は戦後、広島の写真を撮り続けたフリーカメラマンです
写真を撮った人たちと
取る事を拒否された人たちの事を書いています
写真は表紙にしか載っていません
全てテキストのみです
最初の章では
20年に渡って写し続けて来た被爆家庭の、悲惨な記録が書かれています
第二章では、主に女性の被爆者の悲劇を綴っています
第三章は、胎児の時に被爆した小頭症の子供たちの事が出ています
被爆二世については第四章に
第五章で広島その物を取材した40年の記録
第六章では著者の若かりし頃の軍隊生活の事
昭和天皇の事は第七章で
そして現代の核の恐怖、原発について
第八章に纏められています
最終章では
今までの写真を撮る事について、反省等を振り返っています
原爆が怖いのは、其の場の人達を一瞬に焼き尽くす事だけでなく
後から被害を拡大させた事でしょう
黒い雨を浴びた人
焼け跡を歩いた人
お腹の中の赤ちゃん
被爆した人が後から出産した赤ちゃん
人がもたらす物の中で最もあってはならない物が原爆
日本は、唯一の被爆国であり、そして
最後の被爆国であるべきです
広島の原爆慰霊碑には
「安らかに眠って下さい
過ちは繰返しませぬから」
と刻まれています
過ちって、全人類の過ちですよね
被爆者達は、安らかに眠れているでしょうか
広島・長崎に原爆(原子爆弾)投下 |