事件はすっかり解決してるものと思い込んでいました
マスコミは何を伝えたか 追跡・和歌山カレー事件報道
佐藤友之:著
著者は、ドキュメンタリーライター
本書は
解放出版社から平成13年5月に発刊されています
あまりにも恐ろしい事件でした
平成10年の夏祭り
子供を含む4人もの死者を出し、
60人以上の人が急性ヒ素中毒で死ぬ程の思いをしたあの事件
保険金目当てに従業員に毒を盛っていた事は認めた地元の主婦が逮捕され、
軈て、死刑判決も出ました
↓
コメントで指摘してくださったken-kataokaさん、
有難う御座います
主婦は、保険金詐欺を繰り返した事は認めました
でも、旦那さんや従業員にヒ素を持った事までは
認めていません
訂正させて頂きます
でも、本書には
凄く怖い事が書かれていました
主婦は、ヒ素など盛っていないと主張しているのです
主婦を逮捕した決め手は、どうやら
当時10代だった目撃者の証言による事と
毒盛り・保険金詐欺の手口のみらしいのです
松本サリン事件を思い出します
会社員の男性が、先ず疑われました
でも、犯人は既に周知の事実
容疑者とされた男性は、奥さんも大変な目に遭った
言わば被害者でした
私はこの時も、男性が犯人だと思ってしまいました
本書を読んで、問題だなと思ったのは
警察が発表する其のまんまのマスコミの報道姿勢
被害を受けたエリアを蹂躙するかのようなマスコミの取材
自白イコール有罪とする日本の裁判の在り方
自分がもし、遣ってもいない事で逮捕・拘留されたらどうしよう
遣ってないと叫んでも、嘘を吐いてるように言われ、
今回の主婦のように黙秘すれば、図々しいかのように言われ
筆者は、主婦を擁護している訳ではありません
主婦を犯人と決めるには、あまりにも
証拠も動機も何も無い事を指摘しているだけです
此の主婦が犯人だ[E:sign01]
…と思い込んでいた自分を反省しました
それにしても、主婦が犯人でないとすれば、
こんな許されない事を遣った人は誰なんでしょう
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