原題はJUDGMENT CALLS
法廷の召集という意味かな[E:sign02]
女検事補サム・キンケイド
アラフェア・バーク(Alafair Burke):著
[E:danger] ネタバレにご注意ください
本国アメリカでは2003年に出版されています
日本では文春文庫から2004年6月発刊されています
筆者は、実際にオレゴン州の検事補経験が有ります
女性検事補としての目線は、実体験に基づいています
13歳の女の子、ケンドラが、
レイプされ、殺されそうになります
ケンドラの証言により
容疑者デリンジャーは即逮捕
事件を担当したのが女性検事補のサム・キンケイド
裁判では序盤はかなり検察側のサムに有利に進みますが、
一つ一つ弁護側に証拠が崩されていきます
真犯人は本当にデリンジャーなのか[E:sign02]
それとも物語の途中から出てきた、
別の少女レイプ殺人の人間なのか[E:sign02]
という話でした
ケンドラがうちの子たちと同世代なので
小生意気な事を言って大人に斜め向いてる場面でも
可愛くってしょうがなかったですよ
でも
サムは現在は未婚(バツイチ)で、子供もいないので
ケンドラや、その友達の女子達の態度に
イラっ[E:sign01]
ムカっ[E:sign01]
…とする事も有ります
17歳の女性店員に証拠品について確認する時も、
ちゃんとした英語を話す大人に変わって欲しいな、なんて思うサム[E:sweat01]
デリンジャーではない、別の犯人というのは
35歳の薬物依存症のテイラーの事です
テイラーの彼女は65歳のマーガレットで
2人で17才の女の子をレイプし、殺害
既にテイラーは死刑になっています
30歳差のカップルなんて
合衆国では別に珍しくも何ともないのでしょうか
この2人の逮捕で活躍したのが、
サムのモト彼の警察官・チャックで、
彼はまた、ケンドラの事件も担当しています
オレゴン州は死刑制度が復活して、
その最初の死刑囚がテイラーという因縁的な話も絡んできます
ラストは少し不満かなあ
サムに関連する
どの男性が衝撃の事実をラストに齎すか楽しみだったのですが…
14歳未満の人間を故意に殺害すると加重殺人
…という特別な法律、日本にも欲しいかもと思いました
合衆国は子供を大事に考える国ですよね
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